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July 06, 2007

「あらとん」のつけ麺

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「あら焚き豚骨 あらとん」 札幌市中央区北10条西21丁目15-1 011-612-6312

 札幌出張の際のお楽しみのひとつは、やっぱりラーメン。

 単に新味を狙っているだけでなく、大地にしっかり根を張った骨太の味が次々と生まれてくるのは、やっぱり気候、風土が関係してくるんでしょうか。そこら辺り、いくら東京が激戦区とはいっても、思想までは真似できない、みたいな。

 実際、この季節でも涼しく乾燥した空気の中でラーメンをすすると、それだけで味が冴え渡るように感じますしね。

 ということで、今回の出張の目玉は「あら焚き豚骨 あらとん」。桑園近くの中央卸売市場に昨秋、出店したばかりながら、すでに大人気店となっています。

 実際、夕方4時ぐらいに見つけた時には、すでに麺切れで店仕舞いしている状態でした。蕭然と肩を落として店を去り「ついてないな…この後、何喰うかな…」と思い悩んでいると、後ろから店員さんが走ってきて「せっかくいらしていただいたので、なんとかします…」ということでいただけることになったという次第。まかない分にとっておいた麺をいただいちゃったかもしれないのですが、感謝、感謝です。

 「あらとん」が入っているのは昨年9月11日にオープンしたばかりの場外市場食堂長屋。まだ新しく、店内も広々として清潔な感じ。店主は麺屋武蔵で店長も務めたといいます。そういえば、行列も減り、一時期の活気もなくなっているように感じたのと時期的には重なっています。ラーメン的には、某武蔵は「こうや」の店長さんが「高はし」で独立した後、しばらく味を立て直すのに苦労した、みたいな感じにあるということでしょうか。まあ、そんなことはおいといて…。

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 名は体を表わすといいますが、「あらとん」は麺屋武蔵が開拓した魚とトンコツのダブルスープの水準をさらに高め、「丁寧に処理した新鮮な魚のアラを思う存分投入したスープ」とトンコツのダブルスープを目指しているようです。そうならば、新鮮なアラが大量に入る中央市場は場所的にもベスト。しかも、季節ごとにアラは違ってくるので、微妙な味わいの変化も楽しめるという一石二鳥ぶり。

 頼んだのはネットで地元の方から「最初はこれでいけ」と教えられた醤油味の「あらとんつけ麺」。

 スープをひと口。
 
 ローストしたアラとトンコツの比率は3対7といわれていますが、はるかにアラの味が立っています。でもフィッシーな感じはまったくしない素晴らしい香り。

 麺は冷たいのと暖かいのをチョイスできますが、季節柄、冷たい方を頼みました。冷水で締められた太麺はスープによくからみ、どんどん"喰い込んで"いける感じ。

 お腹は一杯の状態だったのですが、もちろん、スープ割は頼まなければ、ここまで来た甲斐がないというもの。

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 「残しちゃうかもしれませんが、スープ割りをお願いします」と頼んだそのスープは、香り付けなどをまったく行わない、本当の、ただのスープ割り。

 しかし!その旨さよ!

 なんつうか、最上級の毛ガニのカニ味噌を例えば黒龍とか田酒みたいなほのかな甘みを残した昔ながらの旨口の日本酒で溶いてゆるゆると飲んでいるかのような錯覚を起させるスープ。

 いやー、まいりました。たんなにる本当のスープ割りにしているのは、香り付けにゆずなんぞ散らしたりしなくても十分、素晴らしい香りなんだ!という店主のスープにかけるプライドが感じられました。

 もうね、あっちゅう間に完飲です。お腹パンパン。

 最初はこの後、時間つぶしに、寿司屋で一杯と考えたのですが、とてもムリ。でも、たった今食べ終えた味わいをかみしめながら、北の大地の爽やかな風に吹かれて歩くだけで大満足という至福の時間を味わうことができました。

 素晴らしい!

 これからの季節、札幌へ出かける方は多くなると思いますが、ぜひ、行ってみてください。ただし、夕方だと、もう麺切れであぶないかも。市場内なので朝からやってますから、午前中が吉だったりして。

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