« 夏はアルザスワイン | Main | 『一六世紀文化革命 1』 »

June 07, 2007

六月大歌舞伎は高麗屋祭

Kabukiza200706

 六月は大好きな「盲長屋梅加賀鳶」(めくらながやうめがかがとび)をやってくれる夜の部へ。

 3階の席だったので、ロビーに飾られている十五世羽左衛門さんと六世歌右衛門さんの写真にご挨拶。十五世羽左衛門さんの写真はいい男を、本当にいい男らしく撮っている写真として有名。昔から、目にはビシッとピントはきているのに背景が溶けるようにボケているこのレンズは何なのか、と思っているのですが、当てずっぽうでいえば、ヘリア(Helier)あたりじゃないかと。焦点距離は中判で105mmとか。まあ、それはおいとして。

 元禄忠臣蔵は染五郎さんの富森助右衛門がよかったですねぇ。六月大歌舞伎では長男、藤間齋(いつき)ちゃんが昼の部「侠客春雨傘」で初舞台。高麗屋にとっては目出度い舞台となっています。しかし、高麗屋の発展ぶりは歌舞伎の屋台骨を支えていますよね。

 「盲長屋梅加賀鳶」(めくらながやうめがかがとび)は目開きを隠して悪事を働く按摩、道玄を幸四郎さん、その悪事を見破る火消しの親方、日蔭町松蔵が吉右衛門さんという配役。素晴らしい。道玄の愛人お兼の秀太郎さんには驚きました。腰元の役が多いのに、こんな世話物で悪の香りが匂い立つ役が似合うなんて。声が悪女って感じなんですよねぇ。

 でも、いじらしかったのが、鐵之助さんが演じる道玄にさいなまれる盲の女房おせつ。こんな風に、理不尽な仕打ちを受けても黙って耐え忍んでいた女の人が昔はいたんだろうな、という感じがスッと伝わってきます。そんな境遇でも、恵んで貰ったおカネは、ちゃんとした出所じゃなければ受けとらない。そのいじらしがたまりませんでした。

 <時代物>はあまり好きではないといいますか、同じ出し物なら、オリジナルの能の方がいいんではないかとも思うので「船弁慶」はサクッと見る感じ。染五郎さんの静御前は姿と踊りはキレイでしたが、声がちょっと…。

|

« 夏はアルザスワイン | Main | 『一六世紀文化革命 1』 »

文化・芸術」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/15344670

Listed below are links to weblogs that reference 六月大歌舞伎は高麗屋祭:

« 夏はアルザスワイン | Main | 『一六世紀文化革命 1』 »