« 「大佛茶房」の抹茶 | Main | 「仲の坂」の皮はぎセット »

March 24, 2007

『日本サッカー史』

Japan_national_fooball_team

『日本サッカー史 日本代表の90年 1917-2006』後藤健生、双葉社

 この本の感想、書くの忘れていました。

 『日本サッカー史 代表篇 日本代表の85年 1917-2002』の増補改訂版です。

 前作は、後書きに《故池原謙一郎氏(造園家、筑波大学名誉教授、日本サッカー狂会幹事長)が遺された膨大な新聞切り抜き資料(以下、「池原資料」という)は本書編纂に当たって大きな助けとなった。というよりも、池原資料の存在がなかったら、この本の執筆はできなかっただろう》と正直に書いてあったので「なーんだ、切り抜きからの抜粋か」と思って、実際に後藤さんが試合を観た東京オリンピック前後あたりからしか読んでいなかったんです。

 でも、今回、せっかくだからと最初から全部読んでみたのですが意外なほど面白かった。

 《海老茶のユニフォームに黒のパンツ、白の鉢巻という姿の日本チーム(東京高等師範学校)、そして、白と黒の縦縞の中華民国チーム(南華体育会)がグラウンドに姿を現した》(p.16)という惨敗に終わった初めての国際試合から書き始め、1866年1月27日付の"Japan Time's Dairy Advertiser"が横浜フットボールクラブ創立集会に触れているので日本において最初にフットボールが行われたのはおそらく1965年(慶応元年)から66年にかけての冬であろうと振りかえるあたりから、ほんと興味深く読み進めることができました。

 また、途中からは4年前に確かに読んだハズなのに、情けない話ですが、今回もハラヒロミとか水沼貴司とか贔屓の選手が活躍する場面の記述には手に汗握ってしまいました。

 最後の第8章のタイトルが前作の『世界に挑む若き日本代表 1988-2002』から『不完全燃焼に終わった黄金世代の挑戦 1988-2006』に変わったのは納得です。

 《若い選手をほとんど使わなかったジーコ監督の後任として就任したオシム監督は、まず新しい選手の発掘から取りかかった》(p.386)で終わった今回の増補改訂版ですが、中田英寿の引退について《残念なことではあるが、彼の引退は1つの時代の終焉を象徴する出来事であった》(p.385)と書いていることから、4年後の増補改訂版はおそらく新しい第9章が設定されると思います。

 そして、どんなことが綴られることになろうと、しっかりサポートしていきたいと思います。

|

« 「大佛茶房」の抹茶 | Main | 「仲の坂」の皮はぎセット »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/14369395

Listed below are links to weblogs that reference 『日本サッカー史』:

« 「大佛茶房」の抹茶 | Main | 「仲の坂」の皮はぎセット »