『ブロークバック・マウンテン』
『ブロークバック・マウンテン』E・アニー・プルー、米塚真治(訳)、集英社
あまり、小説は読まないのですが、何も読むモノがなくなってしまったので、六本木ABCで購入。帰りの電車でサクッと読めました(六本木ABCは文庫と美術、外国文学ぐらいは今も素晴らしい)。
映画で話題になった原作で、大きな活字でゆったり打って、しかも95頁。元々は"Close Range: Wyoming Stories "という短編集の中の一編だけのことはある。ワイオミングというのはアメリカで最も保守的な土地柄といわれるし、しかも、地の言葉をたっぷりつかったような作品なので、他の短編は翻訳しても売れないと判断されたのでしょうかね。
『ブロークバック・マウンテン』は夏の間、森林限界を超えた寒い土地で羊の放牧のアルバイトをするぐらいしか仕事のないカーボーイふたりが主人公。ひとりは遠い高校まで年少者用の特別な運転免許をもらい(こんなもんが必要なほどやっぱりアメリカは広いんすねぇ)オンボロ車で通っていたのに、トランスミッションがいかれて退学せざるをえなくなったイニス。もうひとりのジャックはロデオ大会をわたり歩いて暮らしています。
はい上がる機会さえない格差社会というものがあるのだ、という寒々しい事実が澄み切った空のように実感できます。この後の展開は、ご存じの通りですが、寒々しい自然の描写が素晴らしい。
「自分で解決できないなら、それは我慢するしかない」という言葉が印象的。
と、同時に、あまりにもキマリすぎていて、アメリカでこの映画のパロディが大量につくられたというのもわかる気がしました。
それと…映画で使われているEmmyllou HarrisのA Love that will never grow oldは素晴らしいです。
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