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November 04, 2006

セリエBの試合を観にいく#2

No1pk

チェントロ(中央駅)行って切符は買ってきたけど、時間あまっちゃったので、ミラノの市内観光ww。これまで行ったことなかったスカラ座に。すげー。一度、ここでアイーダとか派手なオペラ観たいよ。あと、思ったこと。回りを囲っている貴族たちのボックス席って、意外と小さいのね。博物館では、ナポレオンの恋人だったプリマドンナの肖像画の多さに驚く。ほかではベルディがやっぱり特別扱い。デスマスクもあったし。その次はトスカニーニでしょうかね。トスカニーニは嫌いな指揮者だったんだけど、スカラ座を完璧に支配することによって、オペラを近代的に改革していった面というのも見なけりゃアカンな、と思い直しました。ドゥオーモも再訪。祭壇後方のステンドグラス美しい。

 時間をつぶすため、ベルディの残した養老院を後学のために訪問。ベルディが決まりまくったポーズで建ってる銅像のそばに、音楽家のために残した養老院があります。ベルディのお墓にも頭をたれてきた。さすがにオペラ歌手などもいるのだろう。すごく入居者の声がでかいんですけどww。入り口に掲げられているホロヴィッツとトスカニーニの娘ワンダ夫人の寄付の顕彰碑(?)がやたら大きい。そういえば、ユダヤ人であるホロヴィッツが、この近くにあるミラノの共同墓地に葬られているのは、トスカニーニの娘と結婚させてもらったからだといわれているのですが、その感謝のしるしとして寄付でもしたんでしょうかねぇ。などと考えているうちにお腹が減ってくるのが唯物論的な小生なのではありますけれども、飛び込んだ近くのトラッタリアがフツーすぎて、ちょっとガッカリ。

 ということで気を取り直してチェントロまで。途中、運転手さんと話す。その人はA.C.ミランのサポ。サッカーの話を振るとA.C.ミランのコインケースを見せてきた。あ、こうやって自分がどこをサポートしているのかという"身分"を明かすのね。スーベニアにもちゃんと重要な機能はあるんだ。日本人だからというだとは思うが「中村をピルロのサプとして欲しい」と云っていた(つか、サブなのだが…)。あと「小笠原はいいジョカトーレだと思うよ」「トリノの大黒?知らないな」とのこと。しかし、フットボールは世界の共通語ですよね。いろんな人とすぐ話ができる。明日発つので、ミランの試合が見られなくなり、しょうがないのでインターシティに乗ってピアチェンツアの試合を見にいくんだと云ったら、会社に抗議して滞在を伸ばすべきだと云っていた。

Piacenza_samurai

 チェントロに再び到着。まず0.7ユーロを払ってトイレにww。何番線から出る列車なのかを教えてくれる係りの人に列車を教えてもらう。今日はプリマクラッセではなく2nd。で、コンパートメントに座っていたのは、なんか不機嫌そうなおじさんたちばっかり。家族と離ればなれになったイアリア人はイタリア人じゃない、みたいな。しょうがないので、いかにも、イタリアの田舎っぽくなっていく車窓からの風景を楽しむ。50分ぐらいでPIACENZAに。駅前のローターリーにSAMURAIという名のサッカーグッズを売る露店があった。

 もう試合まで1時間なので、さっそくタクシーひろってスタジアムに。そのドライバーとも話し込む。「日本人か。中田のスクデットを決めたシュートはまだ覚えているよ。小笠原も悪くない選手だ。大黒?聞いたことないな」「ピアチェンツァは今年もダメでしょ。セリエAにあがってもミラノが近すぎるんで、いい選手が来ないんだよね」なんて話しているうちに、7ユーロで到着。10ユーロ札を渡してお釣りはいらないっすよ、と手振りで伝えると「オオキニ」とのこと。そういえば、神戸に友達がいて、何回か日本に来たとかいってたな。

Piacenza_stadio_garalli

 スタジアム到着。Stadio L.GARILLI。なんかショボイ。チケット売り場に行くと、駐車場から近いのはNord(北)とSUD(南)のゴール裏。まあ、中立的なところいきたいでしょ、ということで、バックスタンド(EST、東)のチケ欲しいといったら、裏の売り場なのだという。しかも25ユーロだと。たけぇ。つか、パスポートを見せろとキレイなおねぇちゃんが怖い顔していう。満面の笑顔を浮かべて大人しく従う。フーリガン対策なのか、それともテロ対策なのか、あるいは北朝鮮の核実験の影響なのか。20秒ぐらいコンピュータで調べていた。もちろんチケは購入できた。

 スタジアムに入ろうとすると武装警官に止められる。思わず手をあげそうになったら、バッグの中を見せろという。もちろん満面の笑顔を浮かべて大人しく従う。ミネラルウォーターのキャップを取られた。いやー、観戦するだけなのに、いろいろあるのぉ、と思いながらよさげな席を探す。ゴール裏に一番近いバックスタンドあたりが空いているかな、ということで腰を下ろす。席なんてない。もうコンクリートむき出し。みんな「フォルツァ・ピアチェンツァ」とペイントされたふたつ折りのクッションを持ってきて、それを敷いての観戦体勢。自転車で来てた人も多かったけど、そういえば、このクッションだけくくりつけてたな、と思い出す。ということで小生も特集号付で比較的厚くなっているガゼッタを敷いてクッションがわりに。

 試合開始40分前ぐらなのに全体的にヤル気のなさの漂うスタンド。ヤル気の感じられない練習。選手に声が飛ぶこともない。向こう側のゴール裏をみても、ベローナ側もリラックスしたまま。

Piacenza_stadio

 なんてボーッとしていたら、周りに座ってくるのはなんか孤独なサッカーファンというか昔はコアサポで爆心地で暴れてました、みたいな人たちばっかりになってくる。30がらみが多かったかな。で、小生の座っている一番高いところの後ろに立って、いろいろ話している。そんなのがどんどん集まってきてしまう。

 少しアセルが、ま、いっか、ということで、大人しそうなヤツと目があったとき「日本人でミラノに出張で来ているだけど、カルチョの試合を見たくて来たんですよプレーゴ」みたいなことを話したんだけど、「ベーネ、ベーネ」みたいな感じで、すぐに他のヤツらと話はじめる。まあ、向こうの人も仲間たちと試合を観るのを楽しみに来ているんだろうから、いろいろ話しかけるのはやめて大人しく観ることに。前にはスイス、アルゼンチン、ブラジルの国旗が張ってある。外国人選手の応援フラッグはここら辺に張るのかな。

 試合が始まって、驚いたのが、現役のコアな連中はバックスタンドの真ん中に固まって応援していること。ゴール裏じゃないんかい。いきなりチャントが聞こえてきたのだが、アウェイのベローナの方が元気いいし、チャントも豊富。前半は大人しく始まる。様子見みたいな。ベローナのNietという選手がよく上がっていたぐらいでしょうか、目立った動きは。なんとなく前半終了。

 気がつけば、誰何された時には思わず手を挙げそうになった武装警官も職務を放っぽって観戦。イタリアの警官は置物にすぎない、といわれているのを改めて実感する。

Piacenza_police

 するとヤル気のまったく見えない販売員が近くにきたかと思うと、ヤル気なく座る。周りのガキたちがウロウロと集まり、コーラとかポテトチップとか買う。30がらみの連中も買う。小生もミネラル・ウォーターを買う。1ユーロ。

 ビール飲みたいなぁ、とつくづく思う。アルコール抜きでスタジアムでサッカー観戦なんて初めてじゃないのかな。スタジアムもあまりキレイじゃないし(看板の裏とかゴミが落ちてる)。味スタでFC東京を応援できるというのは本当に幸せなのかも、と孤独に思う。

 後半始まってもベローナのペース。周りがだんだんイラだってくる。シュート打たないと「ティーリ!」(シュート打てよ)みたいなヤジが見方選手に飛ぶ。相手選手へのヤジは、審判に文句をつけた時なんか。退屈な試合に盛り上がらなかった周りのヤツらが、一番沸いたのは、ゴール裏のスタンドに入ってしまったボールを観客が隠して返さなかった瞬間。ゲットしたのは大人なのだが、見知らぬ小学校低学年みたいな子どもが試合球おくれよ、手を合わせて頼むと気前よく渡す。男の子は来ていたパーカの下に妊婦のようにボールを隠して座る。バクスタに陣取る周りの元コアサポっぽい兄ちゃんたちも「ブラボー!」「グランデ!」とやんやの喝采。

 そのうち、ピアチェンツァが右からチャンスつくりはじめて、ベローナが30分にたまらずゴール前で倒してリゴーレ。それをCaciaが冷静に決めて、周りのヤツらが熱狂。

 その後は一進一退で終了。ベローナのサポが最後まで元気だったのは『狂熱のシーズン』を読んで密かに応援している身にとっては嬉しかった。

 周りのヤツらはもう試合は動かないなとタカをくくったのか、ロスタイムになると互いに「チャオ」と席を後にしてしまうのには驚く。最後まで観ていかんのかい。

Piacenza_train_ticket

 帰りは歩き。つか、スタジアム前の道路は人が広がりまくって歩いてクルマはもちろん通れない状態。タクシーはつかまりそうもないので駅まで歩く。うろ覚えの道をいろんな人に「スタッツィオーネ?(駅は)」と聞きながら迷わず帰る。途中の城跡?が目安。

 帰りの切符は普通列車だったので駅でインターシティに変えてもらう。普通列車でいいじゃない(インターシティの切符に変えるの面倒だし)と駅員もまったくヤル気なし。でも、明日早いし少しでも早く帰りたいから、と粘ると遅ーいシステムを立ち上げてヤル気なく発券してくれる。最後に、7時9分発のインターシティは30分遅れだと伝えてくる。最初に云えよ…まあ、少しでも早くつきたかったらいいけど。

 ホームのベンチに孤独に座っていると、イングランド人みたいな地味なお姉ちゃんが隣に座る。いろいろ話しているのに、その真ん中にいきなり超美女が傍若無人に座ってくる。靴を直すために体をかがめると、なんとお尻ほぼまる見え。なんか得した気分。

Milano_central_station

 インターシティの座席にはコーラがぶちまけられたようなボックスもあって、うら寂しい。iPODを聞きながら本を読んでいるとなんと8時15分ぐらいに着いてしまう。

 ホテルに荷物を降ろしてずっと通っているインターネットカフェに。なんか店員同士がケンカしてるし…。ま、いっかとメールチェック。3ユーロ払って出てミラノの夜も終了した。

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