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September 27, 2006

『米軍再編と在日米軍』

Usarmy_transformation

『米軍再編と在日米軍』森本敏、文春新書

 読むものがくなくなったので帰りの電車用に買った本。

 軍事に関してはまったくシロートなのですが、米軍には今や「航空宇宙遠征軍」(AEF)があるというのは知らなかったなぁ。航空「宇宙」遠征軍ですよ。なんでも99年には新設されていたらしいんですが、いやはや、もうSFの世界ですね。米空軍はほぼすべての戦力を十個の「航空宇宙遠征軍」に分けられていて、三沢基地(青森)のF16や嘉手納基地(沖縄)のF15などもAEFに組み込まれているなんて、ほんと知りませんでした(p.141-)。

米軍の基本戦略はラムズフェルド国防長官が書いた02年度国防報告の巻頭言ではないかと思うのですが、そこを引用すれば《陸軍はより軽装でより殺傷力を有し、より機動性が高く、はるかに離れた港湾や航空基地から適地に侵入可能で、長距離の精密誘導兵器とネットワークで結ばれた戦闘力を有する》《海軍および急襲揚陸部隊は、米軍の接近を点および面で拒否する脅威(anti-access and areadenial threats)に打ち勝ち、敵国の沿岸で作戦を遂行し、内陸奥地まで兵力を投射できるようになり、空軍は広大な範囲で機動性の高い敵目標を発見、追跡し、陸・海軍との協同で警告期間を与えずに長射程で直ちに攻撃できるように》なる、ということらしいです(p.68-)。いやはや無敵ww。

米軍は常続不断に戦闘行動に従事し、戦死者を出しつつ教訓を取り入れて革新してきた唯一のグローバルパワーであり、日本の自衛隊と共に戦いたいとは思っておらず、後方支援、情報・偵察・哨戒・警戒・監視などの作戦支援と、戦いが済んだ後の復興支援や平和維持活動・安定化活動で協力してほしいだけだ、というのも改めて書かれれば納得です(p.190-)。

米軍再編の要点に関しては最終報告書に詳しく載っています。それは米陸軍司令部能力をキャンプ座間に移転して改善することや、夜間離着陸訓練が住宅地の問題で難しくなってきている横田から岩国への移転などが中心になるのですが、その背景がよく理解できました。

 まあ、中国脅威論にどうしても持っていきたがるのは、著者の出自からしてしょうがないというかご愛敬ww

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