MARCEL DEISS
この夏のアルザスワインの締めくくりはMARCEL DEISSのドメーヌのものにしました。
アルザスワインといえば、まっさきにリースリングあるいはゲヴェルツ・トラミネールなどの葡萄品種を確かめ、いったん記憶の中からその品種の思い描き、その品種の味をアタマと舌で再構築しながら飲む、みたいな感じではないでしょうか。
ところがMARCEL DEISSのアプローチはまったく違っています。
悪くいえばゴチャ混ぜ。
なんつうか、フツー、あり得ませんww
地元ベルグハイムの畑にアルザスの伝統品種の混植し、テロワールそのものの個性を引き出すようにつくっている、といいます。
信じられない。でも旨い。
最初に飲んだのがAltenberg de Bergheim Grand Cru ( アルテンベルグ・ド・ベルグハイム グラン・クリュ )2001。最初の一杯で目が覚めるというか、貴腐菌の甘さが脳を直撃する感じ。衝撃を受けました。
次いでGruenspiel 1er Cru (グリュエンスピール プルミエ・クリュ)2001。これはリースリング、ピノ・ノワール、ゲヴェルツトラミネールを3分の1ずつブレンドしたというもの。で、今年飲んだ全てのアルザスワインの中で、一番、おいしかった。舌の横で少しスパイスを感じるけど、Grand Cruのような強烈な甘さは感じなません。すっきりした清涼感はあるけど、濃厚さもある。
来年はこのドメーヌのワインを片っ端から飲んでみようかな、みたいな。
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