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August 10, 2006

『税金を払わない終身旅行者』

Pt

『税金を払わない終身旅行者』木村昭二、総合法令出版

 もう随分前の本だけど、ヒマにまかせて読了しました。

 個別の情報については、アップトゥーデートする必要があるというか、洋書のOffshore manual類を読む必要があると思うけど(こうした本の値段の高さには一驚を喫しました)、既存の金融機関や社会保障制度に依存しない現実的な選択肢ということで、オフショアのことを少しずつ、勉強していった方がいいかな、とも思うようになってきました。

 朝日新聞も「分裂にっぽん」という連載の中で、これから公助の支え手として期待される富裕層が海外に"流出"するみたいな問題意識で、永遠の旅人(Permanent TravelerあるいはPerpetual Traveler。略してPT)をとりあげていました。

 ややこしいところを省いてざっくり内容を説明すると、日本に居住している限りタックスヘイブンを利用しても高い税金をかけられるだけですが、日本の非居住者になる、あるいはどこの国の居住者にもならなれば(1年の半分あるいは1/3を別な国ですごす)住民税などは払わずにすむという話です。

 最近、ハリポタの翻訳者がスイス居住で35億円の申告漏れを指摘されたという記事もありましたが「もしかして、スイスとかいってもカンピオーネなのかな」というぐらいの類推は働くようになってきました。カンピオーネはスイス第三の金融都市ルガーノの近くに位置しているリゾート地で、イタリアの飛び地になっているから事実上のタックスヘイブン。しかもカンピオーネでは外国人の不動産取得に制限がないということです(いざフランスあたりに住居を持とうすると、いかに大変かは『南仏プロヴァンスの12か月』ピーター・メイルあたりを読んでもウンザリするけど、それは官僚国家フランスだけの話じゃないと思います)。

 この本の書かれた1999年からすると、9.11を経てオフショアに対するIMF、BIS、FSFの規制は厳しくなってきていると思いますし、いつまでも、こうした手法が可能かどうかわかりませんが、いつでもオルタナティブな方法は意識していても損はない、というのが結論です。

 それにしても、カンピオーネひとつに関しても、モノの見方によって、こんな差があるというのは、どんな場合でも覚えておく必要があっても損はないと思いますね。

 ひとつはカンピオーネの工人を説明した地中海学会の報告書。

 もうひとつは「週刊オフショア」。

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