夏はアルザス・ワイン
指導教官がフランス留学が長かったということで、夏になると、アルザスの白とか、プロヴァンスのロゼをけっこう飲みます。
今年の夏は、アルザスのワインを飲み比べしてみました。アルザスを代表するブドウ種はもちろんリースリングですが、その王道だけでなくピノ・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール、シルヴァネール。リースリングとピノ・グリはグラン・クリュだったけど、他はプルミエ・クリュ。
ボトルはすべてドイツ的な「フルート型」。戦争があるたびにフランス、ドイツを行き来していた土地柄をあらわしています。日本で最も有名なアルザス出身者はアーセナル監督のアーセン・ベンゲルでしょう。ベンゲル監督もフランス人というよりドイツ人的な風貌です。
グラン・クリュをおごったのはどちらもドメーヌがMarc Kreydenweissのもの。リースリングはほんと王道(Alsace Grand Cru Wiebelsberg Riesling 2002)。キンモクセイというか、柑橘系の香りというか爽やかでした。ビノ・グリは甘くてコクがあった。作り手のMarc Kreydenweissは赤ではアンリ・ジャイエに教えを請うたこともある人だという。
個人的に好きだったのはゲヴェルツトラミネール。gewurzはスパイシーなという意味。つまりスパイシーなトラミネール(Traminer、元は北イタリア産の品種)。ライチ香が強いといわれていますが、マスカットのような香りもします。どことなくコリアンダーの香りもするあたりがgewurzなんでしょうかね。Les FolastriesはJosmeyer家のスタンダードワインシリーズ。決して高いワインではありませんが、暑かった日の夜、こんなのでも飲めば幸せです。
ピノ・ブランとシルヴァネールはちょっと甘い感じが、イメージの中のアルザス・ワインという感じがしてよかったです。
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