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July 24, 2006

「菊家」の鰻重

Kikuya_tennai

「菊家」 横浜市神奈川区反町1-7-4 045-322-4141

 「蒲焼割烹」と銘打っている菊家だが、周りにマンションが立ち並び、ちょっと息苦しい感じがする。でも、いったん中に入ってしまえば、昭和30年代からまったく変ってないんじゃないかという店内にはなごませてもらえます。なんでも創業は明治23年。戦後再建し反町にきたとか。

 昨日は「そういえば土用の丑の日だな」と思い出したので、実はまだ一度も行ったことのなかった「菊屋」で鰻重を喰ってきました。昼時に偵察に行った段階でも行列していましたが、夕暮れ時になると、さらに行列が伸びている。中は思ったより広く、和室も二つ三つあるし二階もあるという奥行きを感じさせてくれる店内なんですけど超満員。神棚のしめ縄が真新しいのは、お祭りあった直後だからだろうか。

 案内されたのはテーブル席。コンクリートの三和土で、イスもボロッちい感じでしたが、周りは子どもの頃から菊家で鰻を食ってきた、という感じの人たちが多い感じで、アルファ波出まくり状態がハタから見ていてもわかります。「お父さんに連れられてきてからずっと、土用の鰻はここ」「湘南の家、処分して市内にマンション買おうよ」「最近、横浜って放火が多いんだよ」みたいな無防備すぎる会話が聞えてくる。完全に茶の間と思っているんでしょうね。なんか地元出身の嫁さんが、旦那さんや彼氏を連れて喰いにきた、というパターンが多かったように思います。伝統はやはり女性によって守られていくんでしょうね。

Kukuya_unaju

 吉本隆明さんは、庶民の生活の中で祝い事や季節の食べ物がなくなったら、その人生は薄っぺらいものになってしまうから、例えば吉本さんのお父さんなどは、苦しい時でもお正月の餅つきだけはやめなかったとか書いているけど、「いつも必ず土用の丑の日に喰う鰻屋」というも、やはり人生を豊かにするものだと思う。

 鰻重は1660円、2310円、3465円。写真のは3465円のです。うーん、特徴はないけど、美味しゅうございました! あ、あと、お新香は旨かったですね。ウナギをあらかた食べ終えて、残ったタレのかかったゴハンをお新香で喰うのって好きなんす。

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