『アバドからラトルへの道』
『アバドからラトルへの道~ベルリン・フィル音楽監督交代、衝撃の真実』
なんか、レナードー・バーンスタインのDVDをやたら買っているのだが、『アバドからラトルへの道』というのもクラシックのDVDコーナーに新しく出ていて、ちょっと見ていたら面白そうなので購入、素早く見てしまった。
どんな内容かというと、1999年にベルリン・フィル(BPO)の音楽監督クラウドィオ・アバドが突然辞任を発表して、その後任を選ぶまでの話。BPOは唯一、楽団員が主席指揮者を選ぶ大オーケストラとのことで、まず代表者会議では「民主的」な選挙で選ぶこと。次に過半数に達すれば、それでいいのか、それとも演奏者も2/3で選ばれるのだから、音楽監督というか主席指揮者もそうあるべきだなどの議論がカメラの前で戦わされ、3月に総会議で全楽団員から意見を聞いたあと、6月23日に最終決定するというスケジュールが決まる。
なんでもBPOは月例で楽団員会議を開くらしいが、もうリアル『のだめカンタービレ』というか、個性の強そうな楽団員の多いこと。1882年創立のBPOの主席指揮者といえば、フルトベングラー、カラヤンがあまりにも有名だが、新しい時代の指揮者を選ぶということは、BPOが「ベートベーンとブラームスにこだわるのか、それとも新しい方向にいくのかという未来を選択することでもある」という話や「新しいシェフと何かをつくっていく気持ちで選ぶ」なんていう言葉は印象的。
この時点で候補者はマゼール、バレンボイム、サロネン、ハインティンク、メータそしてラトル。「オーケストラの技術があがってきているのでマエストロはもう必要ない」というサロネンの言葉は面白かった。楽団員も「トスカニーニのような指揮者はいらない」といっていたし、まあ、そういった流れなんだろう。
ということで、どの指揮者とも関係を保ちたいBPOとしては、誰が何票獲ったかということは公表しないことを決めて最初の投票に臨んだが、1回目では決まらず、バレンボイムとラトルの決選投票になり、最終的にはサイモン・ラトルに決まった。
実はアバドのCDは1枚も持っていなし、ラトルはツィマーマンとのブラームスのピアノ協奏曲1番ぐらいしか持っていないし、これからも積極的には買っていかないと思うけど、とりあえず楽しかった。
大人買いしたバーンスタインのDVDは『答えのない質問 1973年ハーバード大学での講座と実演』とマーラーの交響曲全集。それぞれ6枚組と9枚組。『答えのない質問』をチラッと見たけど、チョムスキーの言語学から始めたりして、やっぱレニーは格好いい。この冬休みはクラのDVDでも見て過ごそうかと思う。
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