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October 10, 2005

小林秀雄と檸檬

lapita0511

 日曜日の朝日新聞の書評欄を読んでいたら、小林秀雄の対話集(講談社文芸文庫)が紹介されていた。その中で、小林秀雄が論語の雍也第六20を「知る者は好む者に及ばない。好む者は喜ぶ者に及ばない」と語っていたという。
 
 普通は「之を知る者は好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」と覚えていると思うのだが、口語調に語っているのはカッコ良い。だって、「子曰 知之者不如好之者 好之者不如楽之者」だから。
 
 というこでいろんなところへ万年筆でペン習字風に書いてしまった。「知る者は好む者に及ばない。好む者は喜ぶ者に及ばない」。
 
 書いたのは『Lapita』11月号の付録、丸善の限定生産『檸檬』の復刻版。こんなんがオマケになっているのか、一愕を喫したが、色鮮やかなレモン色は、まさしく梶井基次郎の小説『檸檬』にふさわしい(丸善が重要な役割を果たす)。愛する山口瞳さんは、確か中野重治さんから、万年筆は同じモノを3本持ち、一つは書斎、一つは自宅、一つは散歩用にせよ、みたいなことを言われていたと思うが(記憶曖昧)、とりあえず一冊(というより1本)購入。
 
 しかし、いい言葉ですね。さすが孔子。「知る者は好む者に及ばない。好む者は喜ぶ者に及ばない」。どんな世界でもあてはまる。例えばサッカーでも、ロナウジーニョが一番喜んでプレーしているように思えるし。だから、彼は世界一のプレーヤーだというのは、ここ数年で、一番、世界中が納得していることのひとつだろう。

 ということで、Lapita製の丸善檸檬に戻ると。太さはFとMの中間ぐらいかな。金メッキながらペンの滑りはいい(もちろん長くは持たないだろうけど)。インクカートリッジはヨーロッパタイプのハーフサイズで、あまっていたモンブランのブルーを入れて、いろんなところに「知る者は好む者に及ばない。好む者は喜ぶ者に及ばない」と書いていく。
 
 黒いnait2のアンプの上に置くと、鮮烈な黄色がたまらん。

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