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October 28, 2005

10時間の沖縄

okinawa_blue
 沖縄日帰り出張である。ほぼ罰ゲーム。しかし、行かねばならない。宮仕えの身なれば。

 ということで、前日は7時半に飲み終了。8時半に帰宅。10時半終身。起きたのは5時半。半分眠りながら、東急、京急と乗り継ぎ、羽田へ。

 もう、すごく眠たかったので、シートベルトを締めたとたん、深い眠りに。意識が回復したのは、ゴーッと那覇空港に愛するANA 747/400が着陸した瞬間だった。まぶし…。空には入道雲っつうか、雨雲もところどころあるにもかかわらず、日差しがすごい。さすが北緯24度。鹿児島あたりでも感じるのだが、空気が重い感じ。でも、決定的に違うのが空の低さ。

 水平線のずっーと向こうまで見渡せて、白い雲や青空が横に広がっている。ええなぁ、と素直に思う。しかし、感動していると腹が減る唯物論的なおいら。

 さっそくタクシーをひろい「ジャッキーへ」と伝える。前日「空港でジャッキーへ、といって行けなかったら、それはモグリのタクシー」とエアの関係者から言われていたのだ。しかし、さすが、敵もさるもの。「ハチハチいかんの?」という。そう、お勧めのステーキハウスではハチハチの名も聞いていた。ジャッキーと双璧だと。「しかも、空港からは近いよ」ということなので、心ならずも「じゃあハチハチへ」と進路変更。

hachihachi

88(ハチハチ) 那覇市辻2-8-21  098-862-3553

 タクシーは明るいながらも、なんかあやしい雰囲気の漂う方向に突き進む。「ここ」と言われてふと見ると、なんつうか客引きみたいなのもいる。そうか、セメント通りと堀之内の関係みたいなもんなのか、などと納得しながら店内に入ると、いきなりの「Aマーク」。つまりAPPROVED FOR US FORCES。米軍御用達の店だったのかぁ。

 店内にはオールディーズというか、一番新しいのではプレスリーみたいな曲ばっかりかかっているし、いきなり異次元の世界。よくわからないまま、お勧めだというテンダーロインステーキをレアで頼む。ビールは石垣の地ビール。ちょっと酸味があって、こうした肉にはあったりして。焼きは最高かな。最初に切り分けた部分なんかは、まだ中に火が通ってない、本当のレアみたいな感じ。ナイフで切るのももどかしく、うぐうぐと喰いまくる。

 つけあわせはパンにしてもらったら、両面にバターをたっぷり塗ったのが出てきた。これってアメリカンスタイルなの?手に持つだけでバターがしみ出すみたいな。食後のドリンクにトロピカルジュースも選べるというのが沖縄っぽい。

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 ということで再びタクシーの人となり、目的地へ。途中、きれいなビーチがあったので寄ってもらう。ビーチバレーで遊んでいる若い男の子たちなんかをみていると、ネクタイ締めているのがバカらしくなる。あんな生き方ってのもいいなぁ、としみじみ思う。まあ、やろうと思っても自分にはムリなんだが。

 ということで、仕事が長引き、首里城もナカグスク城跡も見られずに、素早く夕食というか夜食に。この後、帰らなくてはならないので、那覇空港の向かうモノレール栄町の駅下にある山羊汁の店に。
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「二十番」 那覇市安里388-6 098-885-6560

 いや、もう怪しさ200%。黄色く塗られた外壁、赤い扉は入るのに相当、勇気がいった。しかし「断じて行え」というココロの命ずるままに入っていくと、そこには、いかにも沖縄のオババという感じの目のクリッとしたオバさんとおばあちゃんが出迎えてくれた。

 さっそく、山羊刺と山羊汁を頼む。ビールはオリオン。山羊は臭うよ、とタクシーの運転手さんにも言われたが、さすがにすごかった。でも、うまい。こんな肉、悔しかったら東京で喰ってみろっつうか、山羊を潰す施設から必要だからムリじゃん、みたいな。ショウガ醤油だが「すんませんニンニクとかないっすか?」とお願いしてみるも「山羊の肉はショウガなの。ニンニクだと味がわからなくなる」とやんわりと、しかもキッパリと、しかし、にこやかに断られる。

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 とたいいつ平らげていると、出ました、山羊汁。ストーンズに『山羊の頭のスープ』とかいうアルバムがあったな、とフト思い出すほどの、なんともいえない迫力。緑の野菜はヨモギ。おそらく、こういうのに慣れていないヤマトンチュだということで、入れてくれたんだと思う。本当に優しいオババだ。

 正直に告白すると、ヨモギが入ってなければ、半径1メートル以内には近づけなかったと思う。それほどのグズグズとヌラヌラとわけのかわらない内臓が渾然一体となってスゴイ臭いを放っている。オババに「ネリカラシありませんかね」とお願いするも、再びにこやかに笑いながら「味が落ちる」といって断られる。

 しかし、食べ進むと、ラムの10倍ぐらいの野性味たっぷりの香りが、だんだんとこたえられなくなる。そして、スープもゴクゴク飲めるようになる。

 つか、肉好きなら、ぜひ。

 ということで再び機内に入ったと思ったら、ズドンと羽田の人に。往復で5時間弱眠ったもんだから、まだ眠れないという…。これも山羊効果?

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