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September 10, 2005

『本の雑誌』30周年特大号

hon_no_zashi_30th

 身辺がいろいろ忙しいので、読んだ本の数だけたまって、なかなかレビューできません。そんな中で、久しぶりに『本の雑誌』30周年特大号を買った。最初の頃の「発刊が遅くなっても死にはしない」みたいな編集後記がなつかしかったりもするが、メジャーになるのか、それともマイナー路線のままでいくのか、という二者択一ではなく、なんとなく居場所を確保してしまったような気がする。

 本当に久しぶりだったので、目黒考二さんが編集長を引退していたのには驚いた。彼が藤代三郎で出した『戒厳令下のチンチロリン』情報センター出版局(今は角川文庫)は、以前、パソコン通信時代にやっていた草の根BBS書店『BOOKS 活字中毒者』で披露したオールタイム・ベスト10にも入れたぐらい好きな本だったということもあるし、確実に自分たちの時代が過ぎていっているということを感じさせられた。

 30周年特大号では、この30周年のベスト30というのを選んでいる。驚いたことに、この中で読んでいる作品はたった4作だった。それは『風の博物誌』ライアル・ワトソン、『深夜特急』沢木耕太郎、『監督』海老沢泰久、『ドサ健ばくち地獄』阿佐田哲也。これから読んでみたいと思ったのも数作だったろうか。

 六本木ABCでも、このベスト30について店員さんと話してみたが「金子さん(?)が編集から去って、海外文学の傾向が変わってきてしまったような気がする」というのはわかるような気がする。

 最後に。

 ここを読んでいただいている若手のサポーツライターの皆さん、もし『監督』海老沢泰久、文春文庫を読んでいなかったら、ぜひ。

 本屋さんに立ち寄って、山口瞳さんの解説で引かれているところだけでも読んでほしい。戦術とか作戦というのはpp372-373に引かれているような具合に書かなければ、よく読者に伝わらない。ここの部分は今でもスポーツライティングの金字塔だと思う。

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