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August 05, 2005

『北のまほろば』

kitano_mahoroba

『北のまほろば』司馬遼太郎、朝日文芸文庫

 明日からの夏休みは東北に行く。ということで、またもや司馬遼太郎さんの『街道をゆく』シリーズから青森を中心とした『北のまほろば』を読んだ。

 青森は東の南部、西の津軽で仲がよろしくない、というのは有名だが、その理由をサクッとまとめてくれた情報がありがたかった。南部衆が地盤を固めていたのに大浦為信という武将が出て、津軽三郡を横取り的に切り取って、秀吉に素早く安堵してもらった、というのがその話だ。

 明治維新の頃の話になると、会津藩が集団で下北半島に封じられる話があわれ。そして近代以後、太宰治、石坂洋次郎、葛西善蔵というそうそうたる文学者を輩出したというくだりも新鮮。ぼくは太宰治が今もって大好きなのだが、斜陽館と名を変えられた生家には訪ねたくない気がするので、せめて弘前・土手町の喫茶店「万茶ン(まんちゃん)」は訪ねようかなと思う。創業は1929年(昭和4年)。旅の師匠として私淑しているさくまあきらさんによると、全国でも4番目に古い喫茶店で、太宰治も通ったらしい。

 とはいっても、最大の目的は、三内丸山遺跡を見ること。1日かけてじっくりと見てみたい。

 縄文期、ブナ林に囲まれた豊かな生態系に守られた青森は、冬場になればシャケが遡上して食べ物が湧いてくるような北の「まほろば」のような豊かな土地だった、ということで司馬さんはこの題名を付けたのだが、その縄文期の豊かさを少しでも感じてみたい。

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