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August 14, 2005

青森「秀寿司」

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「秀寿司」 青森県青森市堤町1-5-12桑田ビル1F 017-722-8888

 地元では有名店らしい。なにもアタシごときがいまさら、という感じもするのだが、けっこう写真を撮ったので、やっぱりご紹介したい。ここには旅行記でも書いたように2回行っている。その昼間に行った時に最初に出されたのがこのトロ。これでいっぺんに魂を抜かれてしまいました。もっとここで食べたいという気持ちがフツフツと沸き上ってきてどうしようもなかった。

 店は2階まである大きな店で、一階には長さ6メートルもの津軽塗のつけ台がドンと構える。シャリは炭火で焼く蒸しカマドの「ツバガマ」で炊いているとのこと。おコメも端境期なのだが、全然旨いのはさすが。

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 昼のおまかせ特上3500円につくお吸い物も絶品。イチゴ煮というウニとアワビのお吸い物が南部地方の郷土料理にあるのだが、それと同じ出汁のような味。ひとくちごとに海をすすっているような錯覚さえ受ける。最後には、雰囲気を見て、オマケを握ってくれるサービスも嬉しい。当日は旅行中ということもあって歩くだろう、ということを察してくれたのか、鉄火巻きをつけてくれた。

 翌日は夜に行った。もうね、山口瞳さんのように、同じところにずっーと行き続ける、そんなことを一度でいいからやってみたかったわけですが、大正解。

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 最初のウニとホタテの刺身からして尋常ではなかったのだが、次々と超弩級の一品がやってくるので、割愛させていたたくとして、最初にノックアウトされたのが、マイカの活イカ(カツイカ)。生きているマイカを素早く刺身にしてくれるのだが、箸でゲソを挟むと、まだからみついてくる。隣の女性客などはキャーキャー言いながら喰っていた。スマヌスマヌとココロの中でマイカに謝りながらショウガ醤油にちょびっとつけてカブリと喰えば、コリコリのパッキパキ。こんななイカ喰ったことありません。

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 この時点でもうフラフラだったのだが、さらに客を秀寿司の永遠の奴隷とすべく店長の攻撃が続く。それがマイカのフネ(ワタ)。これにはまいりました。今回、いろんなものを喰わせてもらいましたが、これが一番旨かった。塩を振っただけのワタは、もう生命の源そのもののような高貴さ。もちろん、この時点で、酒は田酒(でんしゅ)の冷にかえています。

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 もう完全に秀寿司の虜になっている身なのだが、ありがたいことに、まだまだ攻撃の手はゆるめられない。店長は「この季節、青森に行ってきたということであれば、田酒を呑んで、フジツボを喰ってきたといえば、まあ話にはなるんじゃないの」ということで出てきたのがフジツボ。FC東京のハラヒロミ監督のスペイン紀行の際、ペルセベスを喰ってて旨そうだったのだか、そんな感じ(ペルセベスはエボシ貝の一種で、日本では「亀の手」といわれているとのこと)。これはひとつずつ爪をほじって、中のおつゆも皿に受けて、ククッと呑んでしまうのですが、そのおつゆがもうね、貝といか海そのものというか、恵みというか、そんなものを飲み干している感じ。

 とにかく、次、青森に行った時も、ぜったい秀寿司のヒトとなることを誓った夜なのでした。で、これだけ喰って、呑んで1万円いきませんでした。信じられません!

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