« 『大白神考』北東北の旅#4 | Main | 青森「秀寿司」 »

August 14, 2005

『スマン!―刑事でごめんなさい。』

deka

『スマン!―刑事でごめんなさい。』北芝健、宝島社

 サンジャポファミリーのヘンな元刑事(デカ)ぐらいにしか思っていなかった北芝健という人物だが、マンガ『まるごし刑事』や『内閣権力犯罪強制取締官財前丈太郎』の原作者とし結構有名らしい(読んだことはないのだが)。ある日、読むものがなくなり、六本木ABCの中をうろついていたら、平積みというか、棚の中で表紙を見せて展示していたので、まいっか、と購入。サクッと読んで忘れていたのだが、昨日から部屋の片付けをしていたら、出てきたので、ご紹介。

 ジャンル的には喧嘩小説というか、ケンカ自慢、ケンカのハウツー本みたいなものに入るのだと思うが、本人曰く「正義の元に暴力を振るえる快感」について、ここまで正直に語られた本はないと思う。どこまで経歴を信じていいのかわからないが、筆者は金持ちの家に生まれ、小学校時代からケンカに明け暮れ、高校時代にはなぜかロンドンに留学、MI6にもスカウトされかかる。帰国して早大を卒業後、商社マンとなるが、ノンキャリの警官となるため退職。警視総監賞を含む受賞28回。公安部門で退職、現在は法務省所管の犯罪防止のための公益法人理事とのこと。

 これもどこまで信用していいのかわからないが、日本国内で日本と中国の公安がハデにやり合った後、CIAが手打ちのパーティを開くとか(pp.17-24)、警察庁の公安と法務省の公安調査局(公調)との暗闘(pp.40-43)などは情報として面白かった。手打ちパーティの件については「情報を流してやっただけに、後フォローはしっかりラングレーのみなさんがやってくれたのだ。まったく、これだから兄貴国には頭が上がらないんだよな。うちらって」(p.24)とか「公調に出向しただけで元同僚たちから見捨てられる。それぐらい公調は俺たち公安に嫌われていた」(p.42)という感想は新鮮。暴力団担当だった刑事が右翼担当の公安三課員となり"転んだ"組員の年収が3000万円ぐらいだと聞かされる場面なども面白かったかな。

 ま、それだけ。

|

« 『大白神考』北東北の旅#4 | Main | 青森「秀寿司」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/5461670

Listed below are links to weblogs that reference 『スマン!―刑事でごめんなさい。』:

« 『大白神考』北東北の旅#4 | Main | 青森「秀寿司」 »