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August 03, 2005

「筑紫樓」

tsukushirou

筑紫樓(つくしろう)本店 渋谷区恵比寿南1-10-2 3760-0016

急にまた、「フカヒレの刺身」を喰いたくなってきた。

 「フカヒレの刺身」というのは明らかに日本の創作料理だと思うが、しっかりしたフカヒレのエッジをこわさず、上品な中華風な味付けをして、まるで刺身のようなイメージを現出させた珍味、とでもいったらいいのか。

 とにかく、その味はほかではたべたことがない。濃厚で恵み豊かなスープを閉じこめたフカヒレは、口唇にも快い刺激を与え、舌には筆舌に尽くしがたい喜びを与え、嚥下される。すると、それが、もうひとつ、もうひとつ、とリズムになってくる。

 ナトリウムみたいな大きな分子が、細胞膜の出入りが自由だということは、まだ解明されていない化学の謎のひとつだと昔教わった気がするが、筑紫樓特製の恵み豊かなスープが丁寧に下ごしらえされたフカヒレの組織に入り、そこにとどまって喜びを与えてくれるというのは、なんか奇跡のような気もする。

 濃い「杏仁豆腐」でしめれば完璧な一夜になることうけあい。

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