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July 07, 2005

松山「きよちゃん家」

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「きよちゃん家」 松山市三番町2-8-1 古川ビル2F 090-7145-0071

 急に松山に出張することになった。事前のグルメ情報の収集期間もない。しかも、せいぜい好きなところに行って喰えるのは2回ということがわかったので、テーマは「瀬戸内の小魚」として探索に励んだ。

 ひっかかってきたのが2件。どちらも新しいお店。ひとつは関サバ、関アジに対抗する豊後水道の対面、三崎漁協が自分たちで出した店「三崎漁師物語り」の松山店。地元の「三崎漁師物語り」はかなり旨しらしい。しかし松山店は…というウワサもあったのだが、もう、とりあえず行くっきゃないでしょう。そして、もう一店が、昨年秋に開店したばかりなのに、地元のサカナ通をうならせまくっていると評判の「きよちゃん家(ち)」。結論から言うと「きよちゃん家」サイコー。次に松山に行く機会があったら絶対に寄りたい。

 「きよちゃん家」はカウンターが6席、座敷にテーブル4つぐらいの店。自ら居酒屋を名乗る庶民派の店だ。しかし2基の大きな水槽で管理された活魚は素晴らしいイキの良さを誇る。タコなども網に入れられている。なぜ網に入れているかというと「ガラスに吸盤が張り付いて、足がとれてしまうときもあるから」なのだという。ノー文句でタコ刺しが食べられるは素晴らしいとしかいいようがない。この日はオコゼも入っていたが、その日によって、例えば目玉となるアワビがなかったりするが、それは漁次第なので仕方ない。アタリの日にはサイコーの気分が味わえるのだから文句はいえない。

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 ということだが、この日も楽しみにしていた「ドンコの刺身」はなかった。というより、実は時間もなかった。開店の5時までやや時間があったので、松山城までロープーウェイで登ったら思いのほか時間がとられ、しかも改築中だったという…。

 ということで、全日空の時間も迫っていたので、頼めたのはアワビの刺身だけ。でも、どーよ、このキモ!最初はコリコリとビールで身を楽しんでいたが、キモは冷酒に切り替えなくてはということで、大好きな雪雀に(梅錦より雪雀ですよねぇ)。

 冷酒で舌を洗って、おもむろにキモをガブリ。なんか、太古の昔からのミネラルやビタミンや、そのた生きるにあたって必要なモロモロが詰まったような滋味たっぷりのドロドロが口の中に広がる。すなわち悶絶。最後まで残るちょっとしたコリコリを名残惜しくも楽しみ、再び冷酒をふくむ。この間、わずか1分間。しかし、生きることの悲惨さ、苦しみ、ヨロコビを感じまくった体内時間はその10倍ぐらいは確実にゆっくりと進んだ。

 東京でこのアワビを喰ったら、これだけで5000円はとられるだろう。しかも、鮮度は多少落ちて。それが、なんと、ビール(もろちんジョッキ)、冷酒(300ml)それにお通しもついて3000円。幸せだった。

 皆さんも松山にいったら「チェックインホテルのすぐそばの『きよちゃん家』」を忘れずに!

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Comments

うわぁ~!なんて美味しそうなアワビ!!
身も好きですが、肝はもっと好きです。
私が住んでる横浜ではなかなか美味しくて新鮮な肝が食べれないので、
この写真に目が釘付けです~。

5年ほど前に松山を旅行した際、
タクシーの運転手さんに美味しい魚介が食べられるお店を教えてもらって
二番町のワシントンホテルのすぐ裏にあるお店に行きました。
でもどうしても名前が思い出せないんです。
そこもとても美味しくて驚きました。

松山、いいですよねー♪

Posted by: 里香 | July 07, 2005 at 10:45 PM

ぼくは四国が本当に好きで、出張がある際にはかなりの確率で「おいらが行ってきます」ということになります。

松山は今治や三崎、香川はさぬきうどん、土佐のカツオといろんなモノが旨いし。

将来、冬は四国で過ごしたいと思っているのですが、どこにしようかと、いつも迷ってしまいます。

Posted by: pata | July 08, 2005 at 10:05 AM

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