« 『バルトーク』 | Main | 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』 »

July 20, 2005

「竹葉亭」

chikuyou_tei

「竹葉亭」東京都中央区銀座8-14-7 3542-0789

 3連休は基本的に籠もっての原稿書きだったので、目がしょぼついた。土用の丑の日も近いし、そうだ鰻を喰いに行こうと思い立ち、新橋方面だったので「竹葉亭」に。

 入り口のところで初老の男性が1人座って待っていて「んー待たされたらヤだな」と思ったが、女将さんが「御相席なら…」というので「よろしくお願いします」とすんなり入れた。

 4人掛けのテーブルに二人で座る。メニューを「どうぞ」と先に渡すと「ありがとう」と受け取る。なんとなく同類の匂いを感じる。「いやー暑いですねぇ」「ここは初めて?」「はい。池波正太郎先生の本なんかを読んで一度は白焼きと鯛茶漬を喰いたいとは思っていたんですが」「ぼくは江戸川乱歩さんによく連れられてきたんだよ。今日は近くの病院に寄った帰り」という。

 うーむ。勘はピッタシ当たった。

 「ビール飲む?」とお誘いを受けたので、ありがたく頂戴する。

 「ぼくはココ初めてなんすけど、焼きは時間かかるんですかね?」「イヤ、けっこう早く出てくるよ。この季節だし」という。

 はたして10分後には鰻丼が到着。

 「ここのはアブラっぽくないのが特徴なんだ」「ほんとだ!さっぱりしてる」「肝吸いもいいだろ?」「肝がふたつも入ってますねぇ」「こんなの神田川でもないよな」

chikuyou_tei2

 とすっかり鰻を抱えてイイ感じで盛り上がる。

 なんでも話を聞いていると、親父さんは『丹下左膳』を書いた林不忘ということで『新青年』の時代から、当時の大流行作家だった江戸川乱歩大先生などにメシを喰わせてもらっていたらしい。「唯一、心残りなのが星ヶ丘に連れていってもらえなかったことかな」という。

 最後に「Hです」「Mです。これから先もどっかでお会いしそうな気がしますんで、その節はよろしく」と別れる。

 美味しいものをいただき、思いもかけない人と楽しく話すことができるのは、それだけで生きていることの素晴らしさだと思う。 なんてことも昨日、36歳という若さで逝ってしまったあるFC東京のサポーターのことを思い出しながら考えた。

 鰻丼はAとBがあって、こちらは高い方のB、2625円(税込み)。ちなみに、鯛茶漬けは2100円。「少々お時間をいただきます」という白焼きは1575円。

|

« 『バルトーク』 | Main | 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/5064873

Listed below are links to weblogs that reference 「竹葉亭」:

« 『バルトーク』 | Main | 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』 »