ER-4S
ShureのE5cを購入して、主にiPOD Suffleに付けて聞いていたのだが、なんつうか、微妙にしっくりこない。どうも、音を作っている部分がある。効率が良すぎるみたいな(Shureファンの皆様、偉そうですんません)。
で、いろいろ調べてみると、Etymotic Research社のER-4Sというインナーイヤー型イヤホンの評判がいい。ほとんど音をつくっていないというか、正確らしい。
こういうのは一度、気になるとどうしようもなくなる。
CDPをMarantzのSA-14 Ver.2に換えたこともあり、ER-4Sへの想いはつのるばかり。ある晩、原稿書きまくって、もう疲れた、ネットを一回りして帰ろう、みたいな時に思わずサウンドハウスのHPから注文してしまいました。\24,800というのは、ビュアオーディオの世界ではプラグワンセットの値段。もちろん個人的にはビュアオーディオの世界には足なんか踏み入れたこともないですが、一度だけ、その世界をかいま見ようかなと思ったことはありまして、ま、そんな感じ。
STAXを使っているけど、夏場は暑くてイヤだ、という方がER-4Sをヘッドフォンアンプにつないでメインとして聞いているという話もあるぐらいなので、ついでにC.E.C. HD53も購入。これも偉そうですが、昔からアンプはあまり信用していなかったというか、何百万円もする高級アンプを買うおカネもなかったので、もっぱら音の入り口と出口だけに投資していたのです。ということで、ヘッドフォンアンプとしては安い部類のHD53でも、いいかな、と。
前の機種のHD-51から低インピーダンスヘッドホン接続時の音質が改善されたのと、この価格帯なのにもかかわらず、バランス入力に対応していることが決め手となりました。CDPからはアンバランスケーブルでStax SRM-300(ヘッドフォンアンプ)からNAIT2(普通のスピーカーを鳴らすアンプ)にスルーさせていますが、SA-14 Ver.2には、もうひとつバランス出力もあって、そこからHD53にバランスケーブルでつなげば、Stax SR404, Shure E5c, Etymotic Research ER-4Sと聞き比べが簡単に楽しめる、と。ケーブルはバカ高いのを買う信仰はないので(デフォルトはカナレ)、とりあえず手元にあったVirtal Audioのケーブルですませる。Virtal Audioも業務用。カナレも業務用。ケーブルは業務用が中立的な音を目指していると思うので、いいんじゃないか、と。
よくわからないけど、クラシックのフルオーケストラを一番響きがいいといわれているベルリンのイエス・キリスト教会(ドイツ・グラムフォンのお得意)で録音する場合でも、録音機材を結ぶケーブルはカナレ以上のクオリティはないんじゃないかと思っているので(もしかして、メーター10万円以上のものを使っているのかもしれないけど)、そうやって採られた音をオーディオで聴く場合もケーブルは業務用のカナレ以上のものを使ってもしょうがないんじゃないかと思っているのです。
ということで、ブーレーズ/BPOのMahler: Liederを聴いても、SACDのPink Floyd/The Dark Side of the Moonを聴いても、PONTA BOXを聴いてもひょっとして、バランスはER-4Sが一番かもしれない。低音が自然だし、アタック音もカチッと聞こえる(まあ、大したことのない耳ではありますが)。ただし、MJQ/DJANGOなど古いソースを聴いた場合は、ShureのE5cの味付けがいいかな、と感じました。やっぱ、カナル(耳栓)式のイヤホンって、すごくいいかも。
とにかくER-4Sの\24,800はタダみたいなもん、ということで。
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