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March 30, 2005

巴水、オウム、ナグ・ハマディ

hasui_ohmori_kaigan

 午前中、丸の内OAZO行ってきたので、そこでの用事をすませた後、丸善をじっくり散策してみた。

 4階の文具と洋書コーナーはややカッコつけすぎの感がする。「なんかどうもね」と帰ろうとしたら「川瀬巴水 ~Vison of Japan~(美しき日本の風景・名作百選) 出版記念展」なんつうのがやっていたので見てみることに。

 ええ、巴水(はすい)好きなんです。"Vison of Japan"という本もオランダで出版されたのだが、ヨーロッパでは北斎や広重クラスの扱いを受けているとか。しかも、活躍したのが大正から昭和にかけてなので、オリジナルの木版がまだ残っていて、その「後摺り」なら簡単に手に入るということも人気なのだと思う。

 巴水のでは、どうしても欲しかった絵が一枚あって、それは水車小屋の夕暮れを描いた作品なのだが、とにかく、こんなに印象的にブルーを使う人は少ないんじゃないかと思う。

 絵画に関しては、昔あるお偉いさんに「Mくん、素人が1万円以上の絵を買っちゃダメだよ」と言われて、それを守ってきたのだが「後摺りで2万円ならいいか」ということで、一枚ゲット。ついでに"Vison of Japan"も送ってもらうことにした。

 ということで下に降りてみたら、『私にとってオウムは何だったのか』早川紀代彦、川村邦光と『禁じられた福音書 ナグ・ハマディ文書の解明』ペイゲルスを見つけたのでゲット。

 オウムの早川という人は、他の幹部たちと比べると、やや年をとっていたということもあるし、70年安保闘争での左翼運動の洗礼も受けていることから、「麻原を利用してやれ」というような意識を唯一持っていたような人だと思う(もしかして違うかもしれないが)。これまで出てきたオウム幹部の懺悔本が、どちらかというとだまされていた自分が悪かった、だました麻原が悪かったというよな、社会的な批判に対して完全屈服して死刑だけは免れたいみたいな、こう言っては悪いが割と平面的な問題意識しかなかったように思えるけど、この早川という人の本には、組織としてのオウムがどういうものだったのか、ということが書かれているんじゃないかと期待している。まったく期待はずれかもしれないけど、本人は死刑覚悟だろうし。

 ペイゲルスの本はグノーシスとして葬られた集団が残したナグ・ハマディ文書の一般向け解説。しかし、ペイゲルスのナグ・ハマディに関する本が日本語で読めるなら買いでしょ。『ナグ・ハマディ写本―初期キリスト教の正統と異端』なんかは荒井献先生が訳しているし。

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