東京B級グルメ#106「港屋」
「港屋」 東京都港区西新橋3-1-10 (5777)6921
ちょっと前から路麺業界で話題になっていた「港屋」に行ってきた。ちょうど、ド近くの会社に取材だったので、雪は降っていたけど、ラッキーということで。
なにせ、この店、高級オサレ系立ち食いそばという、まったく新しいジャンルを確立した店なのである。いまの季節、一番人気の「暖かい鳥そば」は850円。大盛りにすると950円。立ち食いそばの値段ではない。しかし、客は真ん中の巨大なモノリスのようなカウンターにお盆を置いて、そばを立ってかっこむしかない。しかしBGMはズージャである。
しかも、その鳥そばたるや、ラーメンのつけ麺タイプというのだから、さらにオリジナリティは増すばかり。もひとつ付け加えれば、デフォルトで辛みのラー油が大量投入される。ことここに至るや、保守的な蕎麦っ喰いは眉をひそめるかもしれない。
午後一番からの取材を終えて、素早く「港屋」のノレンというか入り口をくぐったのは2時すぎのこと。盛りがいいと聞いていたので、意識的に腹をすかせていったわけだ(アタシは初めて店でも、とにかく大盛りを頼むのがポリシー)。ということで、オーダーは暖かい鳥そばの大盛り。
2時すぎというのに黒人一人(!)を含めて4人待ち。ちょうど前の人のところで茹であげていた蕎麦が切れ、5分待ちの状態に。かなり黒目の蕎麦は北海道産のそば粉で打ってるらしい。
そばつゆを盛る作法も見所のひとつ。まずゆで汁の中でどんぶりを暖め、素早く丼からガバーっとこぼれるぐらいにつゆを入れ、さらにプリプリというかゴロゴロの鶏肉を投入する。当然つゆはこぼれまくる。店主はそれをものともせずに、さらにネギをぶち込み、辛みも注ぎ、あふれんばかりの状態でお盆にのせる。
この「こぼす」パフォーマンスは麺の盛りつけでも再現される。深い丼に大量に投入された蕎麦の上から、ガバーッとゴマをぶっかけ、さらにきざみノリを大量投下してやっと完成だ。
そのお盆をおそるおそる空中で水平移動させて喰いに入るが、最初につゆを減らさないと蕎麦をつけられない。ということで2~3個鶏肉をいただく。見たまんまのプリンプリンのゴロンゴロン。もっと進歩できると思うが旨い。ピリ辛のつゆの味がしみて利いている。
ということでそばに取りかかる。これも旨いが、もっと進歩できると思う。蕎麦自体もやや堅いし、風味が強くは感じられない。でも、つけ麺風というコンセプトは絶対悪くない。つゆはやや甘みがまさっている感じで、もっとおいしくできるハズだ。こぶりの生卵はデォルトで付いてきて、天かすと唐辛子、ネギも置いてある。
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Comments
行きました。
やはりpataさんグルメに入ってますね(笑
Posted by: hisa | February 20, 2007 10:37 PM
あ、どーもです
ここ人気がありますよねぇwいつも並んでますもんねぇ
Posted by: pata | February 21, 2007 04:44 AM