『不肖・宮嶋&忍者・大倉 一撮入魂!』
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『不肖・宮嶋&忍者・大倉 一撮入魂!』宮嶋茂樹、大倉乾吾
いつもは一人称スタイルで楽しませてくれる不肖・宮嶋だが、02年に文芸春秋から出されたこの本では、掛け合い漫才のようにというか、実際に撮影した場面を同時進行のように再現しながらスピード感あふれる文体で楽しませてくれる。
二人を語る上で忘れてはならないのは、拘置所の麻原の写真。まるで 400ミリで撮ったとしか思えないクリアーな画面だが、レフレックスの1200ミリというのでも驚いた。この撮影に関しては、何回も書いたり語っているのを読んだが、今回はベニヤ板を周りの色と同じグレーにして囲ったと書いている。これって、高速道路の安全地帯にベニヤで囲った小屋みたいなのをつくって、その中で粘ったということなのだろうか?
山拓のオンナを撮った日の話も、ノコノコと番記者が帰った後に議員宿舎に訪ねてきて、帰りには腕時計を外しているのでバレバレとなったというのも笑える。
後は池田小学校で6人を殺した宅間の父親が、息子の手記をテレビ局に売り飛ばして、大阪府警がカンカンに怒ったとか、あまりにもセビルのにアタマにきた宮嶋がお得意の「正義のフラッシュ」を浴びせかけるところなども笑える。
一人で書くよりも二人の視点から見た方が、話はより立体的になるし、ややマンネリに陥っている不肖・宮嶋シリーズだけに、今後はこの方式を増やしてもらいたい。
[追記:面白かったところ]
臨界事故を起こした東海村JCOの建物を高所クレーンから撮影するという発想は不肖・宮嶋のアイデアの豊富さをあらわしたショットだと思うけど、それより、こういう話もまざるから、宮嶋の本は単なる爆笑モノに終わらない。
宮嶋 臨界事故直後のときに、被爆でなくなった方の1人。その人が決死の消火をせんかったら、もっとシャレんならん大惨事になっとったっちゅう話もあるで。「誰か死んでくれる奴おらんか!?」で、「私がいきましょう」と1歩前に出てバケツ1つ持って現場に突っ込んでいったって…。
で、爆笑モノでいったら
宮嶋 「松原のオヤジ」て、知る人ぞ知るキ○ガイやないか。運転キ○ガイ。元日本交通のタクシーの運転手。こと運転に関してはキ○ガイや。もう10センチあったら割りこんでみせると豪語してる奴やないか。で、それをわざわざ東京からつれてきたんかいな。たまらんのう…。
大倉 運転だけやないで。いろいろ気がきくんや。カメラマンが行ったんのはどっちの方向やとか、ついてきて他社の脚立までパクッてきたりとか機転がきくんや。
いろんな人がいるなぁ、と。
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