『のだめカンタービレ』#11
『のだめカンタービレ#11』二ノ宮知子、講談社
海外篇の2巻目。海外篇はやや辛いな、と思ってはいるけど、クラシックの世界をこんな風に描いた作品は他にないだろうから、頑張ってほしい。このマンガを読んで、クラを聴きはじめたという人も少なくないようで、それがとても嬉しいから。
実際、Amazonなんかでも、クラシックのいわゆる〝名盤〟みたいなCDの紹介の後に、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」欄で『のだめカンタービレ』が入っているのを見て笑ってしまったことがある。ヲタ扱いされてきたクラ好きとしては、ありがたい限りだ。
『のだめカンタービレ』に出てくる楽曲の紹介では、多くを網羅しているという点で、ここがお勧めかな。お勧めCDが正統派すぎる感じもするけど、無難だと思う。この方は「『のだめカンタービレ』に登場する曲のうち、クラシック初心者層がシビれているのがラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だとすれば、クラシックを聴いていた層に大きな支持を受けているのは、エルガーのヴァイオリンソナタです」と書いているが、本当にそう思う。エルガーなんか聴いたことなかったもんな。だいたいCDないし。Amazonでも売り切れているしw。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
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Comments
ぼくのよく訪問する吟遊旅人の掲示板で『のだめカンタービレ』で盛り上がっていたので、先日、どんなコミックかと、紀伊国屋に寄ったとき、幾ら探しても見つからなかったので、担当者に尋ねたら少女コミック分類になっていました。1巻から10巻まで全点平積みされていました。今は、どの新刊書店もコミックはビニールでラッピングしているので、立ち読みは出来ないので、どんな本か覗き見できなかったが、う~ん、面白そうですね。新中古書店なら立ち読みできるのですが、少女コミックで分類されていると、オヤジは覗き見さえムズカシイ。
Posted by: 葉っぱ64 | January 14, 2005 09:27 PM
葉っぱさん、どーもです。これは本当にハマります。前にも書きましたが、こんな高度なエンターテイメントって、日本の少女マンガぐらいしかないんじゃないでしょうか?
>新中古書店なら立ち読みできるのですが、少女コミックで分類されていると、オヤジは覗き見さえムズカシイ
うーん、そうなんですかぁ…。でも、今は佐々木倫子さんの『動物のお医者さん』とか『おたんこナース』『Heaven』なども世の男性に受け入れられていますし、女性たちも別に大丈夫なのではないでしょうか。
このマンガは1~9巻だけでもいい感じがしますが、面白くなってくるのは2巻ぐらいから、というスロースターターっぷりなんです。ですから、せめて3巻ぐらいまでは、ぜひ!
Posted by: pata | January 14, 2005 10:08 PM
mixiののだめコミュでは11巻読んで「博多通りもん」をお取り寄せしていた方がいらっしゃいました…
Blogでこのお菓子紹介した事あったんで、なんとなく嬉しかった…
エルガーってCD無いんですか。聞いてみたいなあ。千秋の人生に大きく作用した曲のようですもんね。ぎゃぽー。
Posted by: pinmama | January 15, 2005 07:42 PM
>エルガーってCD無いんですか
エルガーって、ヨハン・シュトラウスというか、オッフェンバック(天国と地獄)つか"歌謡曲"みたいなイメージで、わざわざCD買おうという気ぃすらなかったクラファンが多かったと思います。
で、『オーケストラ楽器別人間学』などの著者でもあるN響の茂木大輔さんのアドバイスじゃなかったかと思うんですが、エルガーなんかが重要な場面で出てきて、びっくりしてしまった、という。
今度、買えたら、お貸しします!
Posted by: pata | January 16, 2005 07:45 AM