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December 04, 2004

『日韓ワールドカップの覚書』

『日韓ワールドカップの覚書』川端康生、FOOTBALL Nippon Books

 まあ、そこそこの内容。ただ、シロート受けを狙ったのだろうが、村田忠男さんが「メキシコの青い空」の日韓戦で日本が負けたときに、日本がワールドカップに出場するためには日本で開催するしかない、なんて思ったことから招致が始まったというのは無理すぎ。そう一瞬思ったにしても、それが全てではありえない。プロジェクトⅩっぽく「男は思った…」みたいな感じで書きたかったのかもしれないけど、最初ですべりすぎ。

 2002年が共催となってしまった最大の原因である鄭夢準がFIFA副会長となってしまった件については、AFC選出のFIFA副会長選挙でクウェートに村田氏の票を渡していれば、シェーク・アマードが副会長となり、少なくとも鄭夢準が勝つことなかった、というあたりは、なるほどな、と(pp.87-91)。

 あと、日本社会はグランドデザインを描くのが苦手な人間が多い中、サッカー協会はプロリーグ化からワールドカップへという道筋をうまく描いた、というあたりは、ちょっと褒めすぎかもしれないけど、ちゃんと見てやらないといかなかな、と(p.116)。

 日本では「前向きに検討する」という言い回しは拒否の意味となるが、FIFAの会議で「日本は韓国との共催を望むか」「大会名はコリア・ジャパンでいいか」というようなとき、Consderすると応えたら「ありがとう、ありがとう」とYesの意味にとられて、素早く発表されてしまったというあたりは、経験なんだな、と。

 さらに、チケット問題などでも、すべてFIFAにかんじがらめにされたのは、共催にきまって日韓が互いにけん制しあってしまい、FIFAに圧倒的に有利な内容で1999年8月に結んだ「組織団体契約」だったというのも、あらためて「そういうことだったなぁ」と(p.210)。

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