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December 01, 2004

『ソングブック』ニック・ホーンビィ

『ソングブック』ニック・ホーンビィ、森田義信訳、新潮文庫

 夏の六本木ABC再建支援洋書フェアの二日目に買ったのが、この原書の"31 Songs"だった。それの翻訳が10月1日の奥付で新潮文庫から初出で出ていたみたい。

 その時もチラッとは書いたけど、ロッド・ステュワートに関してはちょっと複雑な感じは持ちつつも好きだ、みたいなんだけど、改めて読んでみて、ロッドは人のカバーがうまくて、それは「ロッド自身が大の音楽ファンだからだ」(p.64)なんていうところは納得。そしてニック・ホーンビィもプログレは嫌いだというが、それはブルースの源流に遡って聴いてみようみたいな気をプログレッシブ・ロックは起こさせないし「音は、風通しが悪くて人工的」「クラシックの音楽家になりたがっているみたいで、なぜだかポップを見くだしている感じだった」(p.65)というあたりは、わかるなぁ、と思った。

 ヴァン・モリソンの良さがわかるということは「よろこびとか、純粋な希望だとか、拳をつきあげたくなる勝利の瞬間だとか、つらいことや悲しいことをのりこえたときに感じるシンプルな満足感」(p.152)がわかるということなのだ、というあたりも、サッカーという共通の理解の土壌があるせいなのか、直感的に納得できた。

 翻訳はいいと思うけど、目次は最低…。英語版ではちゃんと、曲名とアーティストが併記してあるのに、文庫版では曲名だけ。「ママ・ユー・ビーン・オン・マイ・マインド」とかじゃよくわかんないよ…。

 ホーンビィのファンなら買いでしょ。

31songs_japanese.jpg

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Comments

こんばんは。
ニック・ホーンビィは「ハイ・フィデリティ」しか読んでいないのですが、買いですか? お正月の読書リストに入れることにします。

Posted by: hiyohihyo | December 01, 2004 at 03:03 AM

hiyohihyoさん、いつも読んでいただいてありがとうございます。

『ハイ・フィデリティ』を読んでらっしゃるなら、あの作者はリアルではこんな音楽が好きだったんだ、というのがわかって嬉しいですし、あと、この人、どんなことを書かせてもせつなく、うまいです。

ぜひ。

Posted by: pata | December 01, 2004 at 08:13 AM

こんにちは。
昨日、本屋さんでみつけて早速買いました。
バッグにずっと入れておいて、
1話ずつゆっくり読もうかなぁと思っています。

Posted by: hiyohiyo | December 02, 2004 at 10:03 AM

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