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November 02, 2004

『ファインマン物理学」を読む』

『ファインマン物理学」を読む―電磁気学を中心として』竹内薫、KS物理専門書

 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』『物理法則はいかにして発見されたか』などのR.P.ファインマンさんによる有名な『ファインマン物理学』の解説書。いつか全五冊を読みたいとは思っているのだが、その前の解説書みたいな感じにならないかな、と購入。そして撃沈。

いくら、「難しい数学的知識や計算を必要としません」とかいわれても、それは知っている方にとっての易しさなんであって、「ここだけは数式が必要です」みたいなカタチで電磁気学を偏微分(マックスウェルの法則)を使われると、ドーンとアタマが吹っ飛びます。同じ講談社のブルーバックスのシリーズのちょい難しい判かな、と思ったが、相当難しい判だった。
 
 最初は「場」の説明。電子というのは有限の倍率で拡大していくと、最終的には常に存在しているわけのものではない、ということは理解していたけど、電磁場はバネと球が数珠繋ぎになっているような「モノ」の概念ではとらえられず、「コト」的に存在するもの、という説明はうまいな、と思った(p.16)。あとは、量子力学が完成されてから半世紀たったのに、量子重力理論が完成されていない大きな理由は、重力理論がノン・リニア(非線形)であるから、というのも、なんとなく理解できる(p.31)。

 もひとつぐらいあげると「人類の歴史という長い眼から、例えば1万年後の世界から眺めたら、19世紀の一番顕著な事件がマクスウェルによる電磁気法則の発見であつたと判断されることはほとんど間違いない。アメリカの南北戦争も同じ頃のこの科学上の事件に比べたら色あせて一地方の取るに足らぬ事件になってしまうだろう」という本家の『ファインマン物理学』の第3巻の16ページの引用が印象に残ったぐらいか(p.43)。

 後はもういっぱいっぱい。「くりこみ理論」などもまったく理解できず、情けない気分に陥るが、まあ、それも仕方ない。
feynman.jpg

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Comments

こんにちは。
私はずっと実学畑なので大きなことはとても言えないんですが、この本が難しいとなると、本編を理解するのはちょっと難しいかと。
最低限、大学教養ぐらいまでの物理と数学をある程度クリア出来ていない人相手ですと、いくら優しく説明しようとしても無理だと思います(pataさんがどうかは知りませんが)。
出汁も醤油もお米も全く知らない人に和食を説明するような(喩え下手)。
理論物理は数学よりも古典物理よりも、哲学に近しい学問ですから、上で仰っているように、読み物として楽しんだうえで、大まかなイメージを読み取れればよろしいんじゃないでしょうか。

Posted by: 蟹 | November 02, 2004 at 11:35 PM

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