« 『海と列島の中世』 | Main | 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』岩波書店 »

September 25, 2004

アジアユース 日本-ネパール

 この後、夜11時から地上波での放送があるので、ネタバレにならぬよう

 来年の世界ユース選手権(オランダ)の予選を兼ねるアジアユース選手権の緒戦、U19日本代表は初戦のネパール戦を3-0で危なげなく勝った。A組はこのほか、開催国のマレーシアとベトナム。リーグ戦突破は間違いないところだと思うが、いつものように箇条書きで印象をまとめてみたい。

1)増嶋が素晴らしい。
GKの松井(磐田)は後半に飛び出してのクリアーをミスした場面もあったが、それ以外は安定していた。安定していたのは、増嶋(FC東京)の統率するDFライン。前半と後半の立ち上がりに、それぞれ一回ずつ、ヒヤッとさせられたが、増嶋は水本(市原)、小林(柏)を率いてネパールの突破は許さなかった。U23の山本監督が最後までセンターバックを固定できなかったのに対して、U19は安心してみていられる。増嶋は後半、勝負どころと見るやペナルティエリアに進出して、しばらく攻撃に参加、グラウンダーの早いパスに森本(ベルディ)、平山(筑波大)に続く3人目として飛び込んであわやゴールという場面も見せてくれた。

 さらに39分、バイタルエリアに下がってきた森本がネパールの選手にボールを獲られ、危ないシーンをつくられたが、中央でガッチリとボールを奪取すると、左サイドに60メートルのロングキック。平山に競らせて、相手DFが苦しまぎれにクリアせざるを得ないよな場面をつくりだし、いっぺんにピンチを切り抜けた。

 試合の勘所のつかみ方、冷静なラインの統率、そして勝負どころでの攻撃参加と、この年代のセンターバックとしては文句のつけようがない出来だった。

 試合後のインタビューの受け答えもキャプンらしくしっかりしていた。増嶋曰く「(3-0)と点は入ったが、バテる場面もあった。とにかく勝ててよかった」「グラウンドの状態が悪かった(までボールまわしがいまひとつできなかった)」「(気温35度という)暑さは何度かやっているし、思ったより涼しかった」「勝ちにこどわっていきたい」。インタビュアーによると、増嶋は森本をかわいがっているとのこと。

2)MFに人材がいないかも
 日本代表はこれまで攻撃的MFに素晴らしいエースを輩出し続けてきたが、この年代では、ついにその伝統が途切れそうな予感がする。ほとんど消えまくっていた兵藤(早大)が10番では…。高柳(広島ユース)は平山の2点目をアシストしたぐらいだったし…。まあ、CMFタイプが求められているので、これまでのような華麗なMFというのはJの下部組織からあがってくる選手には少なくなってくるとは思うが、ちょっと寂しい気もする。

 システムは苔口(C大阪)が構える左サイドの肩があがったような変則3トップみたいな状態が多かったと思う。その苔口が前半14分に見事なシュートを決めて先制。途中、消えている時間もあったけど(その時だけ兵頭が顔を出していたような印象)、決定的な場面を何回も作り出してきた。試合後のインタビューの受け答えもハキハキしていて気持ちいい。期待する。

 後半途中から本職のボランチにあがった小林(柏)はなかなかいい選手だな、と思った。

3)攻撃陣では、カレン・ロバートが後半に入ると左サイドに下がる場面が多くなった。なんでだろうと思っているうちに森本と交代。森本は試合終了直後に惜しいシュートを放つが、打ったのはその1本だけ。大事にしすぎてシュートをあまり打ってないのが気にかかる。平山はターゲットマンとして安定した仕事を続け、2点目も冷静に決めた。しかし、平山の高さを生かすようなクロスがなかなか上ってこないし、セットプレーの球の質があまりよくないので宝の持ち腐れ。いいあまり守備をしなくてもいいから、良いプレースキッカーを一人入れておく、という選択肢もあると思うのだが、そういったサッカーは大熊監督はしたくないのかな。

 ちなみに先発メンバーは以下の通りだった。
▽GK 松井(磐田)
▽DF 水本(市原)小林(柏)増嶋(東京)
▽MF 中村(福岡)高萩(広島)高柳(広島ユース)兵藤(早大)苔口(C大阪)
▽FW 平山(筑波大)カレン(磐田)

|

« 『海と列島の中世』 | Main | 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』岩波書店 »

スポーツ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/1520357

Listed below are links to weblogs that reference アジアユース 日本-ネパール:

« 『海と列島の中世』 | Main | 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』岩波書店 »