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August 17, 2004

五輪蹴球 日本vsイタリア ジェンティーレに完敗

 まあ、あり得ない話を妄想するわけだが、もし、明日がCL決勝だとして、センターバックに好きな選手を誰でも一人選んでいい(そう、ウイイレのマスターリーグのように)と言われたら、ぼくは必ずClaudio Gentile(クラウディオ・ジェンティーレ)を選ぶと思う。サムエルやファーディナンド、ネスタなんかとは凄みのレベルが違う。

 執拗なマークで絶対、相手のエースに仕事をさせず、いざとなったらどんなことをやっても止めてしまう狂犬のようなセンターバック、それがジェンティーレだった。動く映像として一番、出回っているのは82年のワールドカップスペイン大会でのブラジルvsイタリアだろう。ジェンティーレはジーコを徹底的にマークし、最後にはユニフォームまでズタズタに引き裂いてしまうほどだった。

 そのジェンティーレがアズリーニの監督としてU-21欧州選手権で優勝させてアテネに乗り込んできたのだから、そんなチームが弱いわけがない。申し訳ないけど、山本監督とジェンティーレが試合前にベンチで並んだ時点で勝負アリみたいな試合だった。以下、箇条書きで。

1)試合開始早々、イタリアがトップモードできているのに反応していたのは伸二だけだったように思う。思い切りボールにからんで追いまくっていた。逆にいえば、イタリアが来ているということをDFも守備的MFも感じていなかったように思う。だからモレッティに簡単にクロスをあげさせてしまったのだし、デ・ロッシのバイシクルに対して茂庭も今野も体をぶつけていかなかったんじゃないのか。

2)試合中、ずっとモレッティには簡単にクロスをあげられていた。誰か潰しにいかなければいかないのに、誰もハードなチェックに行かない。あれではずっとペースを握られたままだ。山本監督はそんな指示も出していなかったのだろうか?それとも選手ができなかったのだろうか?

3)徳永の故障は痛かった。前半19分で最も走れて、モレッティにも慣れて来た徳永を失って、いくら両サイドができるとはいっても、駒野では抑えきれなかったのだろう。

4)ジェンティーレは日本の弱点はサイドが弱いこと、と語っていたというが、そこを本当に執拗に、まるでマスチーフ犬のように突かせた。

5)伸二経由しかボールを前に進ませることができない日本と、左中心の両サイドとピルロ経由の攻めがをみせたイタリアでは攻撃の多彩さでは比べ物にならなかった。日本は高松に当てるボールをもっと蹴ればいいのにと思ったが、前半開始直後の1本を除いてあまり見られなかったのは残念。茂庭がボールをもってもボランチに返すだけでは寂しい。フィードをもっと勉強しないと。

6)山本監督はアジアを乗り切るために、事実上の2トップに、一人リベロを置いて、攻撃の厚みを増すというコンセプトで予選を乗り切ったと思う。それはアジアレベルだからできることで、「前線でつまるから、最終ラインから一人突破させてきて、相手DFを霍乱する」という付け焼刃的攻撃パターンというのは、本来の攻撃陣のパターンを構築したり、詰めたりしなかったということの裏返しだと思う。

7)リベロに青木、阿部そしてトゥーリオを使うというリスキーな戦術から脱皮できないままオリンピックに来てしまったというのが、2連敗の最大の原因だと思う。ちゃんとしたCBのいないチームなんて、ちゃんとした二遊間のいない野球チームみたいなもんだ。つまり試合にならない。

8)稲本たちのいた黄金世代との違いは、決勝トーナメントに出場するという自信が最後まで伝わってこなかったことなんじゃないかと思った。また、この世代の子たちはシドニー組と比べて、少しガ体が小さくなった?と心配だ。イタリア人の体の出来すぎさと比べると中学生のようだ。

9)後半の試合の「殺し方」はさすがイタリアだと思った。

10)2点差をつけられ、後半のロスタイムに1点差としたゲームを「力の差がなかったゲーム」とは言えない。サッカーの常識では完敗というのが正しいと思う。

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