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August 06, 2004

日中戦で思い出す『サッカーの敵』

サイモン・クーパーの『サッカーの敵』(白水社、2001)はおよそ自覚的なフットボール・ファンはこれを読んでいなければお話にならないような作品だが、その中に「一匹オオカミのスキンヘッドが国を救う-ハンガリー対スロヴァキア」という文章がある。

 チェコと分離して「嫌らしい民族主義者の小国になりつつあった」(p.88)スロヴァキアが、ハンガリーに対して南スロヴァキアを返せと主張することによって緊張感を煽っている最中に、両国のクラブ・チームがチャンピオンズ・カップで対戦することになったときの話だ。

ハンガリーで行われたこの試合をUEFAは危険度Aに指定し、スロヴァキア人ジャーナリストも観戦をあきらめるような状況の中、一人で旅してきたという16歳のスキンヘッドがテラス席にあらわれ、「スロヴァキアの旗をフェンスに縛り付け」英雄になったという(p.91)。

 まあ、よく考えてみれば、こんな状況よりもまだ日中戦はマシかもしれない。しかし、続々と一泊ツアーで決勝戦を応援に行く日本代表サポたちの無事帰還をお祈りする。
football_against_the_enemy.jpg

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