« アジアカップ 日本vsバーレーン | Main | 『粉飾国家』金子勝 »

August 04, 2004

東京B級グルメ#66「豊月」

豊月 東京都中央区八重洲1-3-19辰沼ビルB1 3275-2779
 名古屋が本店の蕎麦屋というのだから、モノホンの蕎麦っ喰いが、こんな店を推薦することはないと思う。蕎麦には必要以上に萌えないアタシだからこそ、推薦できる店ではないか、と。しかし、もう東京駅前で何十年と営業を続けられているわけだから、何かはある。名古屋だからといって、単純にバカにしてはいけない。

 店は何のヘンテツもないビルの、しかも地下。内装もたいして凝ってはいない。つうか、蕎麦屋らしくない感じがするのが特徴か。それは考えてみれば当たり前で、夜は割烹になる店だ。

 蕎麦は北海道産の粉を石臼びきして、山いもをつなぎに使用しているらしい。風味、つやともごく普通だし、そば自体にもぐっとくるような味がなく、麺もやわらかくて腰がないときている(細切りの技術は見事だが)。

 おまけに、つゆもカツオの風味など全くしなくて、コクもない。このコクのなさは、名古屋の食べ物に共通しているんじゃないと思うけど、いつも不思議に感じる。徹底的に工夫がないみたいな。名古屋に生まれなかったことを何回、出張で感謝したことか。

 ただし!天せいろのかき揚げはいいんですな。活エビ、紋甲イカ、椎茸、みつばが入ってボリューム満点。しかも、綿実サラダ油で揚げているのであっさりしている。当然、揚げたてを持ってくる。

 このかき揚げをジャブッと蕎麦汁につけてかぶりついたあと、蕎麦を豪快にかっ込むと、意外や意外、なんともいえない醍醐味を感じるんですなぁ。わんこ蕎麦に通じる快感なのかもしれない。よって、天せいろは普通盛りは2段だけど、そこに1段プラスして3段で頼むのが豊月のプロ。値段も普通のが2100円なのに対し、3段でも2300円と良心的。後はかき揚げをものうげに崩しながら「ぬふ、海老がたっぷり」とほくそえみつつズルズルと蕎麦をかっこめばよろしい。せいろも豪快。

「かき揚げを サクサク崩せる 嬉しさよ 茶碗みたいな 蕎麦猪口もいい」(かんたん短歌)。

 最初に連れていってもらったのは国鉄のドカチンの御偉いさん(あ、技術屋さんね)。この人には錦水(鯛茶漬け)、伊勢廣(焼き鳥)とかいろいろ連れていってもらったなぁ(懐かしい)。ということで「なんで名古屋あたりの蕎麦を喰いにいくんだか」とか独り言をいいつつ1年に1~2回は、地下に降りる階段を歩いている自分を発見する。
hougetsu.JPG

|

« アジアカップ 日本vsバーレーン | Main | 『粉飾国家』金子勝 »

「グルメ・クッキング」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/1119020

Listed below are links to weblogs that reference 東京B級グルメ#66「豊月」:

« アジアカップ 日本vsバーレーン | Main | 『粉飾国家』金子勝 »