アジアカップを4年前と比較して
中国のアジアカップを4年前のレバノンと比較して書こうと思う。
まず、素晴らしかったのがちゃんとお客さんの入ったスタンド。レバノンでは、レバノンが出ていた試合でもゴール裏はガラガラだった。1992年の広島大会もビックアーチが寒かった。それに比べ、今回は本当に客が入ったと思う。レバノン大会終了後、AFCの会長が「アジアカップは中国大会からこれまでとはスケールが違う大会になる」と語っていたが、まさに国際大会にふさわしい規模になった。ユーロも1984年のフランス大会まではショボイ大会だった。アジアカップもこれからだと思う。
アジア各国のレベルがあがったことにも目を見張った。レバノン大会の日本代表は最後の決勝戦だけは押されまくったが、予選リーグからほとんど無人の野を行くような快進撃をみせて優勝した。今回は出場国が12から16チームに増えたのにも関わらず、レバノン大会で見られたようなお寒い試合は少なかった。バーレーン、ヨルダン、ウズベキスタン、オマーンなどは実に組織的でモダンなサッカーを繰り広げていたと思う。その反面、クウェート、サウジアラビアなどの不振も気にかかった。前回大会のベスト4は中国、日本、韓国、サウジだったと思うが、バーレーン、ヨルダン、ウズベキスタン、オマーンはほとんど同レベルの力を持っていたと思う。タイなんかも着実にワンランクアップした。選手たちも一回りでかくなってきたし、昔から観ている人間にとっては実に嬉しい限りだった。
好ゲームが増えた。最初の頃「アジアのチームはすぐにファールで止めようとする汚い試合が多すぎる」と書いたが、あまりにも酷いチームは減ってきた。昨日の中国も、実にフェアに戦っていたと思うし、バーレーン、ヨルダンもそうだった。ただし、ゲーム中はよかったが、まだまだグッドルーザーにはなれないようだ。ゲームに勝つよりも、フェアプレー精神で戦うことは難しいし、さらにグッドルーザーになることはもっと難しい。しかし、やがて時間が解決してくれると思う。
テレビの解説は酷かった。前回のレバノン大会は現FC東京監督の原博実さんが独壇場ともいえるような解説を繰り広げ、サポートするNHKのアナウンサーも安心して聞いていられたが、テレ朝のサッカー担当者は、今回の不出来な放送を真剣に反省すべきだ。最悪だった。
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