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June 07, 2004

True Tales 対 電車男

感動したものは素早く書いてしまうのが主義なので、てっとり早く書く。野球チームと酔いつぶれた土曜日の中で、2ch版の『世界の中心で愛を叫ぶ』があるというのが何故か話題になって、読んでみたら、なかなか面白かった。

電車の中で、暴れていた中年男を取り押さえた「電車男」が、迷惑を受けていた年上の女性と知り合いになり、告り、大人のキスをするまでの2ヵ月間をネット上での相談、報告を交えながら進行していくというもので、いくらタイトルに著作権はないからといって、しらばっくれて売り捌いているような『世界の中心…』なんかよりはよっぽどいいんじゃないかと思った。

思い出したのはポール・オースターの"I Thought My Father Was a God : and other True Tales from NPR's National Story Project"2001。NPR(全米公共ラジオ)で募集した実話に基づくショートストリーをオースター自らが集めた本だ。

ここでも紹介した『ナイン・インタビューズ』でもオースターは

Auster: And I went on a little tour around the country and I visited six or seven cities with one of the people from NPR, the person who had been the host of the program. And in each city we invited people who lived in that area who had contributed to the book to come and read their own stories.
(オースター それでちょっとした全米ツアーに出て、NPRの、番組のホストをしていた人と一緒に、6つか7つの都市を回ったんだ。どの都市でも、本に物語が載った人のうち、その近辺に住んでいる人に来てもらって、自分の物語を朗読してもらったんだ)

と翻訳者の柴田元幸さん相手に語っているが、やっぱり実話(そのトゥルー性はどこまで信じられるのかはおいておいて)は力強い。考えてみれば、2chの『思い出に残る食事』も日本のTrue Tales なのかも。
i_thought_my_father_was_a_god.jpg

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