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June 03, 2004

『サッカー監督という仕事』湯浅健二、新潮文庫

この人はライターが本職ではないので、あまり批判はしたくないが、とにかくアタマの中に映像が立ち上がってこない文章なのだ。ネットでサッカー関係の文章を書いている人間たちにも共通しているのだが、緩急がないし、比喩も貧弱だ。インターネットなどでも、観た試合に関してすぐ書くみたいな人は多いが、やたら、テレビあるいはスタジアムで同じ場面を観ているでしょ、みたいなことを前提にダラダラ書いている印象がある。

湯浅さんも同じようにほぼリアルタイムで欧州の日本人選手の活躍などをネットで追ってはいるのだが、同じようにあまりにも読み手の「同じ場面を見た」直後の記憶に頼りきっている。本文中、試合の場面を追っているところなどは退屈で読むに耐えない。「爆発的なフリーラン」とか同じような表現が多すぎるしね。

単行本の時には新潮社の編集がよくダメ出しをしなかったとな思って手を出さなかったが、文庫になったのでヒマ潰しに買ったが、まあ、読み物としては楽しめないし、新たな知識も得られなかった。

これならヴァイスバアラーかダウム監督へのロングインタビューを、湯浅さんの主観抜きで書いてもらった方が、よほどためになったと思う。

厳しすぎる評価かもしれないけど、このことは一回、書いてみたかったので、不愉快に思われた方はご容赦願う。しかし、ひとこと言わせてもらうならば、スポーツ関連の文章を書くなら海老沢泰久さんの作品あたりを読んでみたらどうかと思う。
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