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May 17, 2004

"Bowling Alone"

"Bowling Alone: The Collapse and Revival of American Community" Robert Putnam, Simom&Schuster, 2000

いつまでたっても邦訳は出そうもないので、アマゾンで買って読んでいるのが"Bowling Alone"。

何が気になっているのかっていうと、Social Captalism(社会関係資本)という概念。この本とか、パットナムでいえば『哲学する民主主義―伝統と改革の市民的構造叢書「世界認識の最前線」』に収められている論文で主張されていることは、政府政策のパフォーマンスは、古い言葉でいえばコミュニティ、彼らの概念でいえば「社会関係資本」が充実し、それに支えられた伝統に左右されるという面白くもなんともない話。

 しかし、どこで読んだか失念したのが大失敗なのだが、「社会関係資本」という概念を、個人の対社会パフォーマンスを決定する重要な要素としてとらえるという逆読みの流れがあって、それは「すごいかもしれない」と思っている。

社会関係資本は経済学では「信頼の大切さ」という、これもまた、面白くもなんともない方向で研究が進んでいるのだが、例えば高度な資本主義社会に暮らす個人を企業と考えて、会社でのオフィシャルな付き合い、カジュアルなつきあい、精神安定のための友人たちとのつきあい、例えばひいきのサッカーチームを応援するために集まったインスタントコミュニティでのライトなつきあいなどは、それぞれがやはり重要で、それが個人を支える安定性を生んでいるみたいな感じで誰かが論文書いてないかな、と思って捜している。

 だって、日本とかアメリカの個人って、世界の平均でいえば、もう立派な企業の年商分ぐらいは稼いでいるでしょ。保険でリスクヘッジして、64ビットのパソコンやモバイル機器などの情報化投資も行っているし、パフォーマンスアップのための自己啓発投資もやっている。

Bowling Aloneとは、第二次世界大戦後のアメリカ社会において"being a concerned citizen"(p.25)を目指すという中間層がだんだん少なくなり、地域のコミュニティも不活発となり、ボーリングに1人で行くような人が増えている、という分析結果から得られた題名。なかなかカッコいいな、と思うと同時に、Appendixなんかで、上に書いたような主張がされている論文があれば、とりよせて読んでみようと思っている。なんとなく、重要な概念だと思うから。
BowlingAlone.jpg

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