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May 05, 2004

横浜中華街ガイド#5「海員閣」

海員閣 横浜市中区山下町147 045-681-2374
 海員閣は広東料理の絶品店というよりも、子供の頃に食べた「あの中華」を作り続けている店だと思う。最新のファショナブルな食材、盛り付けなどには目もくれず、昔ながらの中華料理を食わせてくれる。古いかもしれない。もう、そんなにメチャクチャに美味しくはないかもしれない。でも、ここが好き。それが海員閣。場所は中華街大通りから香港路に入ったところ。

 基本的には新規の取材拒否しているが、中華街紹介のムックや口コミその地で中華街で最も集客のいい店だということは知られている。「評判とキャパの少なさで出来る大行列で長時間待たされてお腹がすくからおいしく感じるのでは?」といったシニカルな見方がないわけではないが、旨くなければ客足は衰える。中華街に通いはじめた頃から行列が絶えた日を見たことがない。今は40代の横浜育ちの昔のお嬢様と話していたとき「子供の頃からよく父に海員閣に連れて行ってもらった。殻をとって食べるエビの味が忘れられない」といっていたが、全体に創業約60年という長い歴史とノスタルジーを感じさせる。海員閣という名前も昔日の横浜港の名残か。もはや中華街ではここ一軒というコークスを使い、通常の2倍以上という火力で生み出す炎の料理という言い方も、まあ、納得的ではある。

 とにかくこの店には11:40の開店の30分前にはつくようにしなければならない(連休中などはもっと前か)。というのも、最初に入った客たちは1時間後にしか出てこないから。なぜかというと、厨房が狭いせいか、同じ注文の料理を大量につくるから。つまり、最初はスープ類、次にエビチリなどの一品料理、それが終わってやっとゴハンものやそばものとなる。
kaiinkaku_nikubara.jpg

 一人でブラリと「そうだ海員閣に行って、焼売でビールを飲み、ラーメンのスープで牛バラご飯を食べよう」という派もOKだが、ひとりで行く場合、最初に入ってしまうと、ゴハンものやそばものはずっと遅れて出てくるので、焼売とビールだけでは間が持たない。だから、2回目の最初の方で並ぶとベストなのかもしれない。

 店内は完全に昭和30年代風。注文を取りにくるオババに「とりあえず焼売とビール」。ここの焼売はゴツゴツした感じで肉やエビが塊りからハミ出してくる力強さを感じる。当然、ビールのつまみに最適。4つをあっちゅう間に平らげる。ひとりでいく場合は一品料理は頼まず、「牛バラご飯」と「チャーシューメン」あるいは「エビそば」などを頼む人が少なくない。「牛バラご飯」は八角(スターアニス)の香りの効いたほろほろの肉が懐かしい感じ。箸で簡単に繊維に沿ってほどくことができる柔らかさが嬉しい。

 メンは食い込みのいい中細のストレート麺。麺類のスープと「牛バラご飯」は最強のタッグコンビ。

 ちなみにチャーシューメンの焼豚は赤っぽい昔ながらのつくりがまた、なんとも。
kaiinkaku_charshu.jpg

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