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April 22, 2004

CL準決勝:イルレタがゴール前にかけたヴェール

イルレタがゴール前にかけたヴェール

 ポルトホームの1stレグは0-0の引き分けに終わった。デポルはDFのアンドラーデが無用のレッドを受けたが、それを勘案しても、引き分けという結果以上にポルトの受けたダメージは大きかった。そんな印象。

 ゲームは実に静かに滑り出した。ポルト監督のマウリーニョはもっと、最初から飛ばしていくかと思ったが、マッカーシーとカルロス・アウベルトの両FWの動きの意図があまり感じられないまま時間が過ぎていく。もっとも、デポルティーボの意図も、ここまでの段階では、それほどハッキリとは見えていない。マウロ・シルバがポルトの10番デコをハードにというかタイトにマークして、攻撃の基点を潰しにかかってきた、というのがわかるぐらい。後は、単発的に打つポルトのシュートがことごとくデポルのDFにブロックされていくのが印象的だった。30分過ぎ、ポルトがややペースを掴むもチャンス-->シュート-->デポルのシュートブロックという展開が続く。一方、デポルも攻撃は左右、交代交代に単発的にあがって一応、センタリングをあげました、という感じで帰ってくるというパターンだが、ヴィクトルのセンタリングの精度はいまいちだし、ルケも目立ったのは1回ぐらいだった。

 前半30分から40分ぐらいの時間帯、ポルトはこう着状態にDFでボールをまわした後、久々にカルロス・アウベルトが左からえぐって、ゴール前にものすごいスピードの低いボール。マッカーシーに惜くも合わなかったが、DFが触ってもオウンゴールみたいな素晴らしいボールだった。いまから考えると、これが最大のチャンスだったかもしれない。この後、CKからマッカーシーがヘッドするも枠を捉えられず。

 40分すぎ、デポルのルケが長いドリブルから上がってセンタリングをあげてCKを獲得。倒されたルケはおき上げれず、フランが投入されるのだが、このCKの場面で、初めてイルレタの考えがわかったような気がした。

 とにかくほとんど、デポルの選手があがってこない。DFなんかは引いたまま。フランも入ってなくて10人だから、ゴール前はガラ空き。解説の羽中田も「人かけていませんねぇ」とつぶやくが、イルレタは点数入れるつもりはないかもしれない、ということがハッキリした瞬間だった。CKもショートコーナー(しかも失敗)で、相手はカウンターなど望むべくもないシュチエーションをつくっていた。

 前半のスタッツは枠内シュートが互いにゼロ。ボールポゼションは61:39でポルトだが「持たされている」という印象だった。

 イルレタに誤算があったとしても、前半の誤算は、マウロ・シルバがイエローをもらって、2ndに出場できなくなったぐらいかもしれない。しかし、カーサでの戦いが45分になってしまったマウリーニョは後半のアタマから2枚換えに出る。バレロンにマークされていたとはえコスティーニャを下げたのは意外。メンデスも下げて電柱役のヤンカウスカスを入れて、アレニチェフも入れる。この時点でポルトにややあせりを感じる。

 これに対してデポルは前半でマウロシルバが1枚イエローをもらっているためなのか、デコに対してはセルヒオもハードなマークにつく。徹底的にデコに仕事をさせないつもりだ。

 開始早々、ポルトは攻めまくる。画面は右側に張り付いたままだが、その画面にはいつも、デポルの4人のDFがきれいに並んでいた。解説の羽中田も「守備的な時のデポルはアナがない」と語っていたが、まさにアナがみつからない印象。そうこうしているうちに、ポルトはデポルのカウンターを喰らいはじめ、ペースダウン。サイドをあげてバランスを崩しながら攻めるが、そこをフランなどデポルのサイドつかれる形。後半早々、DFのマヌエル・パブロが2回も上がっていったのにはビックリした。しかも、一応、攻撃の形になって帰ってくる。もっともフランは個人技みせるもセンタリングを大失敗する場面もあったが…。

 後半20分ぐらいまでは、デポルがカウンターのペースをつかんでいたが、その時、突然、マニシェのミドルが惜しくもモリナが守るデポルのバーを叩く。後半では、これが一番、惜しい場面だった。

 ポルトは攻めるもせっかく入れたヤンカウスカスめがけて放り込むというパターンをなぜかきらい、攻撃の形がみえてこない。こうした中、72分にデポルは再びCKのチャンスを得るが、ここでも人数はかけない。よって、CK失敗しても、まったくカウンターに出られないポルト。

 DFのアンドラードが倒したデコ相手にキックをお見舞いして、一発レッドを喰らうという場面もあったが、左からのセンタリングをモリナがはじく場面とヤンカウスカスのヘディングが怖かったぐらいで、ほとんど安泰の状態が続く。残り10分になって、最後のムチャ攻めに出るが、ポルトはすぐに疲れた様子で、この時点で試合を投げたような印象。画面はアンドラーデが引き上げてくる場面で、場内に向かって拍手したら味方のデポルの選手から「ボケが何やつてんだ!」と怒られるシーンとか流す。

 ロスタイム5分も決定機はなく、守備に徹したデポルの凄みだけが目だった試合だった。

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