『バスクとバスク人』
『バスクとバスク人』渡部哲郎、平凡社新書
サッカーファンならアスレチック・ビルバオ、レアル・ソシエダなど、バスク地方のチームは「なんとなく好き」という人が多いのではないだろうか。スペイン内戦でフランコに痛めつけられ、独自性を奪われそうになりつつも、サッカーを通じてカスティーリャに対抗したという図式は非常にわかりやすいものだし、共感を呼びやすいものだと思う。ぼくも、なんとなくビルバオは好きだし、Early☆Crossでも株を持っている(もっともマドリーの方が多いけど…)。しかも、ハラヒロミのバスク好きということもあり、なんとなくVascoが気にかかっていた。
でも、バスクに関する本を読んだのはこれが初めて。新書というのは本当にに便利。700円ぐらいで、ある程度、まとまった知識が得られるんだから。ワン・イシューが原則なんで、冗長に流れないし。

まあ、もっと深い専門書などを読めば、いろいろあるんだろうが、バスクの中でも8つの方言があるなど非常な複雑性があるとか(pp.36-38)、カスティーリャ王はバスクを懐柔するために当初からフェロス(地方特殊法)を尊重していたとか(pp.64-68)、セルバンテスのドン・キホーテに出てくるビヤスカ人(バスク人)の粗野な言葉遣いながらも勇猛果敢な姿とか(pp.177-182)、なかなか読ませてくれる。
後書きにある「バスクの歴史には、謎であるがゆうにバスク人の自己流な解釈を許す余地が作られてしまった」というのは冷静な分析だと思う。よく民族自体も謎といわれてきたが、DNA分析の結果、スペイン人にはもちろん近いし、バスク人の中も一枚岩ではないということが分かったというのは面白い。
あと、これ書くんで調べているうちに知ったんだけど、スペイン語サッカー用語辞典って便利。
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Comments
私もこれ買いました。バスク地方はいつか廻りたいです。
自転車レースみてるとバスクのコースが特に厳しそうなんですよ。あそこを制する者が男の中の男だ、みたいな。
去年「バスク映画祭」っていうの行ったんですけど、観光局の人がたくさん来ていてピンチョスとワインに舌鼓を打っていたら「モダンな建築物もありますから是非おいでくださいね。」とパンフレットをくれました。ビルバオ駅の地下鉄竣工図とかも見ました。なかなかモダンな街でもあるようですよ。
観光コースだと巡礼路を「バスで」(笑)辿るもんがありますね。
そゆのには興味ないんでやっぱりイングランドのスタジアムっぽいサン・マメスやアノエタが見たいです。
そいや、サン・マメスって来シーズン一杯で取り壊しじゃなかったかなぁ。。
Posted by: PINA@akaがぢろ | April 21, 2004 at 11:16 AM
>「モダンな建築物もありますから是非おいでくださいね」
これってやっぱしグッゲンハイム美術館?本でもp.200以下に紹介されていますね。
『星の巡礼』パウロ・コエーリョ、角川文庫ソフィアは読まれました?この本自体はオカルトっぽいんですが、アタシはいつかコンポステーラ(平原・星, campus of stars)への道を歩いてみたいと思っているんす。
巡礼は自転車まではOKらしいですw
Posted by: pata | April 21, 2004 at 11:43 AM
そうですそうです!グッゲンハイムなんつードイツっぽい名前だからいつも忘れちゃうんですよー。
今ひっぱりだしてきてぱらぱらめくってるけど斬新なデザインの建物でいえば
ビルバオ空港なんて上部が紙飛行機みたいです。
ビルバオ全域の再開発途中みたいですけど、建物にしてもどこぞやの国みたいに箱モノ造りましたっていうんじゃなくて遊び心に溢れてるという印象です。逆に、駅は写真で見る限りとてもシンプルで機能的そうです。
ガイド本だぶってる分がありました。
2日の鞠戦にいらっしゃるのであれば忘れなければ持っていきます。
Posted by: PINA@akaがぢろ | April 21, 2004 at 05:48 PM
この本でも強調されていることだし『バルサとレアル―スペイン・サッカー物語』や『サッカーの敵』でも触れられていましたが、バスク地方は鉄鋼を中心としてスペインの中では産業革命がもっとも早く進んだ地方だったというのも関係しているんでしょうかね。
>2日の鞠戦にいらっしゃるのであれば忘れなければ持っていきます。
多謝ですが、けっこう実は持っておりまして…お心づかいだけいただいておきます!
Posted by: pata | April 21, 2004 at 07:04 PM
了解です。私のもらったのはグッゲンハイム美術館のタダ券とかあるんですが、ほとんどビルバオの宣伝資料みたいなもんなんで、ガイドとしてはちょっと不親切かもしれません。
Posted by: PINA@akaがぢろ | April 22, 2004 at 02:07 PM
この本て普通に売ってるんですね。
実はこの本をネタにレポートを書いてるまっさいちゅーです。
大学でこの本の作者の講義を受けていてそのレポートのネタを漁ってるうちにここにぶち当たりますた。
ちょっち吃驚したんで書いてみました。
Posted by: fake | July 24, 2004 at 03:24 AM
どーも、Y商大の学生さんですかぁ
レポートおつかれさまです
書いたら、ここでも紹介してください
Posted by: pata | July 24, 2004 at 10:09 AM