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April 07, 2004

東京B級グルメガイド#3「伊勢廣」

伊勢廣 中央区京橋1-5-4 3281-5864

B級グルメとして紹介するのはいかがなものかとは思うが、まあ、許していただき、時々、ここの焼き鳥丼をむしょうに喰いたくなる。昼間だけの品で4本丼が1500円、5本丼が1800円と今日のデフレ経済下では圧倒的なプライスを誇るが、1時過ぎからはサービス品の3本丼1000円也を提供してくれる。同じ職人さんが夜だけでなく、昼間も焼いてくれるのは嬉しい限り。

千住の問屋が確保しているという特別の雌鶏を、姥目樫の備長炭を使い、香ばしくふっくら焼き上げてくれる。東京大空襲以降、50年以上を経過したというタレは濃厚かつ繊細な味。タレもうまいが、静岡でつくられる天然塩を使った塩焼きもバカ旨。

特にコリコリの軟骨を入れまくったつくねの塩は抜群だと思う。焼き鳥丼は、正面から見て、これが一番左に置かれている。ということは最後に喰えという盛り付けをしているわけだが、途中でもワサビをのせたささみやもネギを2本くるんだ皮なんかに参っちゃうっているのに、最後の最後に、とどめのクラスター爆弾を投下されるみたいで、口の中は素早く降参状態となる。
isehiro_4hon.jpg

一緒に出てくるスープは、最初に七味をパラリと振りかけて「あっちち」と飲み、、そろそろ出てきそうだという頃合を見計らって、山椒をパラリとひと振りして味の違いを楽しむみたいなのを、常連客はよくやっている。で、このスープが、冷酒(吉乃川)に合うんですわ。日本酒は汁ものと一緒に飲むと、味が冴えると思うけど、常連客はこうやって出来上がりを待つ間に、舌を鋭敏にして準備しているのだろうか。とくにかく、スープをサカナに冷酒を飲みながら待つみたいな時間は純粋に至福。

しつけの行き届いた、うるさくないけど元気のいい店員が「お待遠」と持ってきた丼からは、鳥、タレ、塩の香りが複雑に入り混じり、食欲というか胃壁の表面を直接的に刺激する。

夜、酒は1人3合までと決められているのが、ちょっとおせっかいな感じはするけど、これはあまり一見の客に粘られないためなのかな、とか思う。暖簾を守るのはロマンスグレーの兄弟2人。しかも慶応ボーイときているのはハマりすぎだと思う。一度、ここで昼間っから3合酒を飲みたいと思っている。

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