« 『ジーコ自伝 「神様」と呼ばれて』 | Main | 「口紅から機関車まで レイモンド・ローウィ展」 »

April 30, 2004

東京B級グルメガイド#23「きよし」

喜(七×3)よし 港区虎ノ門1-5-13、tel03-3501-5853
 突然「うまい銀シャリが喰いてぇ」と思ったら、ぼくは虎ノ門に向かう。都内からだったら、どこからでもパッといけるというのがミソ。目指す店は「きよし」。「き」は「七」を3つ書く「喜」という字。ガラッと格子戸をあけて入ると、意外と明るくせいせいとした感じの店内はカウンターが7席と4人、6人のテーブルかがひとつずつというこじんまりとした店。

 例によって昼しか行ったことはないが、定食は3種類しかない。たらこ(生か焼きをチョイス可能)と鮭が1200円、鰆(さわら)の西京焼き定食が1400円。ぼくはいつも、生か焼きのたらこ定食。これに、しらすおろし(200円)をつけると、一人前のお盆の上に、手前がご飯と赤だし味噌汁、奥の一列に漬物としらすおろしとほうじ茶がきれいに並ぶ。まるで箱庭をみているよう。というか、カウンセリングかなんかに行って、箱庭療法を受けるような感じ。この見事に整えられた小空間にまずココロが解きほぐされる。

 たらこは三陸産で、生の場合は仕上げに酒が振りかけられる。この酒はやや甘口の多門(こんなところで辛口の酒をかける料理人もいないが)。しかし、なんといってもここのご馳走は銀シャリ。矢も立てもたまらず、いきなりご飯に箸が伸びる。つぶが立って、ツヤツヤしていて、噛むとだんだん奥歯で味わいたくなるような感じの正当な味。そんな銀シャリを一口味わったあとに飲む赤だしの味噌汁は、前日の酒毒を抜いてくれるよう。そして、包丁が入って一口サイズになっているたらこをご飯にのっけて食べて、また赤だしを味わって…と何も考えない至福のチェインリアクションがしばらく続く。
kiyoshi_tarako2.jpg

 さらに嬉しいことに、ご飯はおかわり自由。昔は自慢じゃないですが軽く3杯いっていた(今は2杯)。最後に、ややさめたほうじ茶をゴクリと飲み干すときの満足感といったら、ちょっと他にはないね。

 場所はちょい複雑。虎ノ門交差点から新橋方向に向けて歩き、一つ目の信号を右折し立ち食い蕎麦屋とマクドナルドのある2つ目の路地を右に入り右側にある。昔、運輸省のお偉いさんに「まっちゃんも、こういった店で昼飯とか喰うようになんねぇとな」と連れていってもらったのが10数年前。なつかしいけど、今日もご飯がおいしい「きよし」は健在だ。

|

« 『ジーコ自伝 「神様」と呼ばれて』 | Main | 「口紅から機関車まで レイモンド・ローウィ展」 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23829/513991

Listed below are links to weblogs that reference 東京B級グルメガイド#23「きよし」:

« 『ジーコ自伝 「神様」と呼ばれて』 | Main | 「口紅から機関車まで レイモンド・ローウィ展」 »