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April 29, 2004

東京B級グルメガイド#22「さか田」

さか田 中央区銀座1-5-13仰秀ビル2F 3563-7400
 なんといっても讃岐うどんの聖典『恐るべきさぬきうどん』に唯一登場した極東の名店である。しかし、田尾団長の寸評は「打ちたてを水で締めてすぐのうどんは、たいていどこでもうまいが、東京でさぬきうどんを名乗るならまず合格点」(麺地巡礼の巻・新潮O文庫版、p.421)というものだった。

 ということで、ずっと行ってなかった。

 なにせ「まず合格点」である。つまりギリギリの合格点だ。田尾さんは本当に大学教授になってしまったので、それで例えれば、本当は55点で落第だが可哀相だから60点にしてやって、ギリギリの可で単位をあげる、という感じをうける。

 銀座一丁目にはその名も「ギンイチ」というプロカメラショップがあって、いつもここでTENBAのP411というバッグを買う。銀座一丁目つまりギンイチは、微妙な場所だと思う。仮にも銀座であるから場末ではない。しいて場末という言葉を使うならば、銀座の場末は川の上に建設された高速道路の下にあるギンザナインこと銀座の無番地がそれだ(どうしても銀座を名乗りたくて中央区と港区の両方に税金を払うという二度手間をかけている店が多いという。バカである)。

 銀座は5丁目から8丁目が本場で、3丁目から4丁目はデパートなど小売店が軒を並べる大規模商店街、そして2丁目、1丁目となるごとにフツーの街になっていくという印象がぬぐえない。まあ、どうでもいいんだが。
sakata_ginza1.JPG

 しかし、そういった場所だから、穴場的な店も多い。チラッと書いたが「トマトおでん」など野菜のおでんで有名な「よしひろ」(5250-0115、玄米の海苔1枚丸ごとおにぎりなんかも喰ったなぁ…)、そしてこれまで紹介させてもらった「千ふじ」、「ひょうたん屋」、二丁目だけど「ニューキャッスル」とスラスラとあがる。しかも、これらの店が半径30メートル以内に集中しているから、ランチは新橋ほどゲリラ的な熱さはないが激戦区となる(ちなみに、よしひろは夜中心のおでん屋だからランチはやってない)。

 まあ、とにかく銀座、仮にも並木通りのハズレという場所ながら、安価で充実したランチを出さなければ生き残れないという場所に、讃岐うどんブームが起こる前から営業を開始するとどうなるか。まず、本格的な讃岐うどんの店とはいいながら、いりこ出汁はマニアックすぎて使えないというハンデを負う。しかも、忙しいランチ時、サラリーマン相手に素早く出さなければならないので、つくりおきを余儀なくされる。しかも、ある程度のボリュームを実現しなければならないので、サイドメニューというか一品とかやくご飯ぐらいはサービスしなければならない。

 つまり、先駆者の喜びと悲しみ、妥協と志の末に生み出された店が「さか田」ではないだろうか。

 ということで、たんにうどんを喰うのではなく、「讃岐うどんランチ(\850)」を注文。さすがと思うのは、ぶっかけ、ざる、かけを選べること。写真はやや暑かったときに行ったのでぶっかけになっている。注文した品はすぐに出てくる。大根おろしと胡麻、ネギが美しく、しかも大量に盛られている。非常に美形などんぶりに仕上がっているところに「銀座」を感じる。うどん自体は、やや細い。ツルツル感はあるが、やや腰が弱いかもしれない。また、ぶっかけの汁は、曙橋の「さぬきのうどん屋」と通ずるが、ややコクがないかつおだしの関東風真っ黒タイプ。

 とにかく、讃岐うどんブームにも乗らず、たとえそれが去ったとしても、生き残っていける店だということだけは確かだろう。

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