東京B級グルメガイド#20「ニューキャッスル」
ニューキャッスル 中央区銀座2-3-1 3561-2929
辛来飯(カライライス)という当て字がベタ。盛りの具合も、ダイエット用の品川(多いの手前…)、普通盛りの大井(多い)、大森(大盛り)、蒲田(大盛りの先…)というのも、まあ、なんともうしましょうか…。昔はそば屋でも大盛りより多く盛ることを「蒲田」と呼んでいたそうだが、それをマネたのか。さらには「ツンカマ」(蒲田の次)という隠れメニューもあるけど、なんつうか、もういいって感じ(ちなみに、大森以降は目玉焼きが乗る)。
なんか否定的に入ってしまったが、その歴史(なにせ銀座で50年)、コストパフォーマンスの高さ、先代の親父さんのキャラクターだけでなく、濃厚な味も素晴らしい。かなーり好きな味だ。食べた後に幸福感が余韻として残る。それぐらい旨い。ほぼ文化財ものといってもいいぐらいの味。
店に貼ってあった雑誌のレシピによると、①スライスしたタマネギをよく炒める②別の鍋で生姜、人参、ニンニク、ピーマン、リンゴ、バナナをラードで炒め、小麦粉を振ってさらによく炒めた後、ミキサーにかけてペースト状にする③豚骨スープは3時間流水にさらしてペイリーフを入れて1時間くらい煮込む④これらをあわせ、豚骨でとったスープを加え、カレー粉、パプリカ、こしょう、砂糖、しょうゆ、味醂で味付けして4時間以上煮込む⑤1日おいて味を馴染ませる―という具合。たぶん、タマネギの量がハンパじゃないと思う。炒めたタマネギが効いている。これはカレー基本だと思うのだが、とにかく大量のタマネギが旨さ、甘さ、辛さのすべてを出している。
肉が入っていない野菜と果物だけで作ったベジタブルカレーなのに、濃さは信じられない。そして辛い。しかも、カレー以外のメニューはコーヒーしかない。
店も出るとき、マスターは「どうもありがとうございました。行ってらっしゃい」と、一人一人に声をかけるのがイイ感じなんだな。
« 『あなたのために』 | Main | 『東京焼尽』 »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 南粤美食の腸詰干し肉貝柱釜飯(2019.10.12)
- 山元麺蔵でビール(2019.05.30)
- 「うえ村」の白子コース(2019.03.08)
- あさ沼の「合い盛りそば」(2018.09.21)
- とらきち家のチャーシュー麺(2018.08.25)
Comments