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April 19, 2004

東京B級グルメガイド#14「モティ」

モティ 東京都港区六本木6-2-35 ハマビル3F 3479-1939
何故かは知らないけれど六本木にはカレー屋が多い。カレーといってもインド風、タイ風などアジアンエスニック、そして日本の洋食風、蕎麦屋風など様々だが、六本木はインド風が主流。

ご存知の通り、インドは亜大陸ともいわれ、インドの原始人が洞窟なんかに残したカキコなんかをみると、恐竜っぽい生物なんかも生息していたんじゃないかと言われるぐらいの未知の大陸だ。そして、一口にインドといっても、言葉も違うし風俗、人種も違う。日本人がかつてインド人の典型と誤解していたターバン巻きのシーク教徒は、ヒンズー教系の新興宗教の信者にすぎない。シーク教徒はイギリス人のお先棒を担いで、世界各地に番兵として進出したからインド人=ターバン、さらにはプロレスラーのザ・シークという誤った概念を植え付けてられていったのである(ちなみに、昨年亡くなったプロレスラーのザ・シークは、日本人では「アラビアの怪人」として売り出されるという二重の間違いを犯していたことも指摘しておきたい)。

六本木のインド料理シーンもこうした広大で未知な亜大陸を反映している。豪華な王宮みたいな「ラージ・マハール」(アーバンビル、5411-2525)、大衆食堂ターリみたいな「グレート・パンジャブ」(港区六本木4-11-10)、ポストモダンであやしい「ガンガー・パレス」(ウインドビル、3796-4477)など三次元、四次元的に色々あるのだが、一番無難というか中庸なのはモティ。これだけインド料理店が乱立するようになった六本木だが、昔は本格的なインド料理といえばモティだけだった。ちなみにモティは北部の家庭料理を反映しているらしいが、マネージメントはネパール人が行うという亜大陸的なネジレ現象が見え隠れしている。
moti_curry.jpg

ランチの単品セットはマイルドなエビ、じっくり煮込んだマトン、辛口の野菜カレーの3種類が基本。3種類すべてのカレーの付いたスペシャルセット(1100円)や、タンドーリセット(1350円)もあるけど、なんといってもお勧めはコクのあるマトン。その証拠にタンドーリセットについてくるカレーもマトン。インド人は牛を食わないので、肉といえばマトンなのだろうか。なにが楽しくて牛を食わないのかわからないし、まったくご苦労なことではあるが、とにかくマトンっ喰いでやっていくからには、旨く食べるためのレシピも豊富なのだろう。マトンカレーにはそうやって調理されたやわらかく、香り高く、しかもゴロンと煮込まれた大きな肉の塊が2つは入っているし、おいらみたいな常連には、時には3つか4つは入れてくれる。

味は超スパイシー。ひとことであらわせば「効くなァ」って感じ。もちろんカラダにである。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」を反映して整腸とかカラダにもいいらしい、マジで(マジ!)。

ナンもここのウリ。ちゃんとタンドールで焼いていて、モチッとした部分とカリッとした部分、その昼間の部分とかがあって、ひとつのナンで3倍楽しめる。この「3倍」楽しめるナンは他ではなかなか食べられない。他ではせいぜい、2倍楽しめるぐらい。ビックリマークみたいな形を思い浮かべていただくと、下の丸の部分がモチッ。真中あたりがカリッ。上のヘリのあたりが中間みたいな感じ。モチッとした部分や、カリッとした部分でスープをすくうような感じでカレーをいただき、最後に残ったゴロンとしたマトンを残った中間部分に挟んでサンドイッチみたいにして食べるのが旨い。全長約40cmというサイズもうれしい。

食後のラッシーでさらに内蔵を整えれば、さらにカラダにやさしいランチとなることうけあい。ぼくは夏場には最低、週1回はここかラージ・マハールでカレーを食べる。そうでもしなければ、とても最近の猛暑は乗り切れない。モティで食事した後、会社に戻ると「あ、モティいったんだ」とスパイスの香りわかってしまうことも。それほど薫り高く、かぐわしいスパイスなのだろう。

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