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March 20, 2004

『アメリカの心の歌』

『アメリカの心の歌』長田弘、岩波書店
 枕元には詩集みたいなのを置いて、時々、パラパラとめくりながら眠る。詩人である長田弘さんのこの新書も、そんな枕本の一冊。ジム・クロウチ、イーグルス、ディヴィッド・アラン・コー、クリス・クストファソン、エミルー・ハリスなど、カントリー系の歌手たちの歌を取り上げている。

この本で長田さんが強調しているのは、「歌の再定義」。ジム・クロウチの章にこんなことが書かれている。「歌が刺激にすぎなくなっていって、音に隠されて、言葉が意味を失っていったときに、ジム・クロウチのしようとしたことは、言葉にせめて意味をかえして、人生の物語を人びとにかえすことだったと思う」(p.35)。

 時々、歌を小さな声で口ずさみながら歩くことがあって、そうした中にはけっこう、カントリーの曲がある。それも70年代の。昔はあまり人前じゃ言えないなとか思ったこともあるぐらい、日本ではマイナーな存在だった。しかし、この本を読んだあと、なんか、好きだったことへの裏付けが得られたような気がしてうれしかった。
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 ぼくは中学3生の時に流行の歌から振り切られたのですが、70年代のカントリーというのは、聴く音楽がクラシックが多くなっていった中でも、ずっと「個人的な生活の歌」だった。長田さんも、生活の歌とは苦しい中で、他人を拒絶せず、微笑みをうかべながらも口ずさむ歌である、というようなことを書いていて、すごく、納得したことを覚えている。

もちろん、ウィリー・ネルソンのことも取り上げられている。ウィリーは妹ボビーと二人だけのゴスペルアルバムをつくっていて、伴奏はギターとピアノだけという割にはなかなか聴かせてくれる。そうしたアルバムはおそらくチャリティとしてつくっているのだと思うが、そのバックグラウンドもこの本で知ることができた。ウィリーの家はメソジストで、水曜日の祈祷会では、しょっちゅう歌を歌っていたということはどっかで読んでいた。しかし、小さな町の祈祷会でバプテスト、チャーチ・オブ・クライスト派などがまざって、互いの賛美歌を歌うというのが大切なイベントになっていたというのは知らなかった。

 ぼくが持っているウィリーのゴスペルCDの中ではGospel Favoritesが好きで、中でもThere shall be showers of blessingsという曲は時々、ずっとリピートで聴くぐらい好き。まとまらないけど、最後はその歌詞で。

There shall be showers of blessing:
This is the promise of love;
There shall be seasons refreshing,
Sent from the Savior above.

Showers of blessing,
Showers of blessing we need:
Mercy drops round us are falling,
But for the showers we plead.

There shall be showers of blessing,
Precious reviving again;
Over the hills and the valleys,
Sound of abundance of rain.

Showers of blessing,
Showers of blessing we need:
Mercy drops round us are falling,
But for the showers we plead.

There shall be showers of blessing;
Send them upon us, O Lord;
Grant to us now a refreshing,
Come, and now honor Thy Word.

Showers of blessing,
Showers of blessing we need:
Mercy drops round us are falling,
But for the showers we plead.

There shall be showers of blessing:
Oh, that today they might fall,
Now as to God we’re confessing,
Now as on Jesus we call!

Showers of blessing,
Showers of blessing we need:
Mercy drops round us are falling,
But for the showers we plead.

There shall be showers of blessing,
If we but trust and obey;
There shall be seasons refreshing,
If we let God have His way.

Showers of blessing,
Showers of blessing we need:
Mercy drops round us are falling,
But for the showers we plead.

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