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March 27, 2004

神田B級グルメガイド11「神田藪」

神田藪 千代田区神田淡路町2-10 3251-0287
 「神田藪」は数ある「藪蕎麦」のなかでも元祖に最も近いスジだといわれている。淡路町のやたら老舗が店を構える一角の中でも、ひときわ格調の高い料亭風のたたずまいをみせる。もっとも、料亭とは違いオープンな庭となっているが、客は門を入って玉砂利のある庭を通り、格子戸をガラリと開けて入るしくみ(最初は気後れするかも)。

 間髪を入れずに響く「いらっしゃい~」という独特の節回しがひびく。中には、恥ずかしくて帰りたくなる人もいるかもしれない。調理場へ注文を通す女将の声も有名。「10番さん鴨南には~い~」と独特の節を付ける。昔は、こんな節を付けていたのだろうか?落語に似たような節回しをしていたのがあったような気もする。同じ節をつけるのでも、室町砂場程度にしてもらいたいと思うが、とにかく、好意的に考えれば一生懸命、伝統を守っているんだろ。神田藪信者は注文を受けた店員さんが注文を復唱する声も美しいというが、残念なことに自分はそう思わない。帰るときには「ありがとう存じます」といわれる。「存じますときたもんだ…」と人によってはココロがささくれ立つ人もいるかもしれない(そんなのは自分だけか)。
kanda_yabu.jpg

 せいろにはワサビとこれ以上細くは切れないだろうと思われるようなネギがついてくる(なぜか、ここのワサビはちっともきかない)。天婦羅蕎麦という品書きはなく、客は「天種」を頼まなくてはならない(なんちゅうこたぁない単なるかき揚げ)。こうした、ちょっとしたところで差異を際立たせるのが神田薮の戦略なのかもしれないが、人によってはココロがささくれ立つ。

 もちろん、日本酒を頼むとねりみそが突き出しで出てくる。しかし「『熱燗1本おひとりさん、後でせいろつき~』みたいな爺さんを目指しているんですよ実はぁ」みたいな奴が呑みながら隣のテーブルでそばをたぐっているのを見るのは不愉快だ。スノッブを気取るのはやめてほしい。そんなことはすべてを忘れ、奥の座敷に座り込み庭を眺めるのは悪くはないかもしれないが、観光スポットにもなっているので、ゆっくり座ってはいられないのが玉に瑕だ。時々、外人さんのツアー客が集団で音をたてないように一生懸命、蕎麦を食っているのを見るのもヤだ。

 有名な鴨南は真っ黒なダシに鴨肉と太目に刻んである白ねぎが浮いている。ここは汁蕎麦でも蕎麦湯が出る。これは重要なことだが、それにしても、つゆが濃すぎるので薄めて飲めということなのではないだろうかと勘ぐったりする(そんなのは自分だけか)。

 ゆでたてを持ってくるけどしょせんは数をさばく店、という評価をどっかで読んだことがあるが、自前なら630円のせいろを頼んで、話のタネに帰ってくるのが吉なのかもしれない。ホントここのせいろなんか3回か4回たぐっただけでなくなるんだから…。しかも大盛りなんかない(つまり2枚だと1260円もする)。

 時々、薮御三家はなぁと思う。ぼくは神田まつやとか藪でも上野藪みたいな「過剰な主張のない店」が好きだなぁ。ここ好きな人がいて、時々連れてこられるんだけどさ…。

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